2025年12月5日から7日まで、インテックス大阪にて「ジャパンモビリティショーカンサイ2025」が開幕されました。

　なかでも日産は、約16年ぶりの全面刷新で4代目となる日産新型「エルグランド」を実車展示しました。

　エルグランドは、1997年に登場した日産のプレミアムミニバンです。広い室内空間と高級感ある内装を兼ね備えた「高級ミニバン」という市場を切り拓き、多くの支持を集めてきたモデルでもあります。

　現行モデルは2010年8月に発売された3代目で、ボディサイズは全長4965-4975mm×全幅1850mm×全高1815mm、ホイールベースは3000mmに設定されています。

　パワートレインは最大出力280馬力、最大トルク35.1kgf-mを発揮するV型6気筒の「VQ35DE」エンジンもしくは、最大出力170馬力、最大トルク25kgf-mを発揮する直列4気筒の「QR25DE」エンジンに、6速マニュアルモード付CVTが組み合わされています。

　今回ジャパンモビリティショーカンサイ2025に展示されたのは、そんなエルグランドの4代目となる新型モデル。2025年10月29日に「ジャパンモビリティショー2025」の会場で世界初公開されています。

　新型エルグランドは、第3世代となる日産のハイブリッドシステム「e-POWER」と進化した電動駆動4輪制御技術「e-4ORCE」を搭載。さらにインテリジェントダイナミックサスペンションを採用することにより、乗員全員が感じられるプレミアムミニバンにふさわしい乗り心地の良さと、エルグランドのDNAである「運転の愉しさ」をさらにレベルアップさせ、いつまでも乗っていたくなるグランドツーリング体験を提供します。

　ボディサイズは、全長4995mm×全幅1895mm×全高1975mm（日産測定値）となっており、先代モデルから若干拡大しています。

　内外装のデザインコンセプトは、「The private MAGLEV（日本語訳：リニアモーターカー）」。

　エクステリアは、非日常の旅に出かける高揚感や期待感を感じさせる特別なデザインを実現。ハイスピードでありながらスムーズで静かなリニアモーターカーの姿をイメージしています。

　インテリアは、特別なプライベートラウンジのような空間を目指して開発。アイポイントが高くなったことにより、運転席からの視界が広がり、安心感とともに誇らしさを感じられる設計となっています。

　パワートレインには、専用設計により効率を高めた発電特化型の新たな1.5リッター直列3気筒エンジン（ZR15DDTe）と、モーター・発電機・インバーター・減速機・増速機の5つの主要部品をひとつにまとめた「5-in-1 e-POWERパワートレインユニット」で構成される第3世代e-POWERを搭載。

　また、日常からワインディングまで、あらゆるシーンで走行性能を飛躍的に向上させる電動駆動4輪制御技術「e-4ORCE」を採用しています。

　先進安全装備には、日産の誇る先進運転支援機能「プロパイロット2.0」と「プロパイロットが採用されます。従来モデルよりも、ハンズオフ走行可能な領域が拡大されているといいます。

　実際の発売は、2026年の夏が予定されており、それまでに、少しずつ情報が公開される模様。今後の発表に注目です。