三菱が「新型3列シート・7人乗りSUV」発売! 全長4.7mサイズに「クラストップの走破性」×斬新「T字ライト」採用! “新たな世界戦略車”「デスティネーター」ベトナム発売
三菱自動車工業は、新型ミドルサイズSUV「デスティネーター」をベトナムで発売しました。
ASEANで好調の「新型デスティネーター」
三菱自動車工業(以下、三菱)は2025年12月3日、新型「デスティネーター(Destinator)」をベトナムで発売しました。
新型デスティネーターは、2025年7月に世界初公開されたミドルサイズSUVの最新モデルです。

新型デスティネーターは「The Confidence Booster for Energetic Families(いきいきとした家族が自信を持って一歩踏み出せるよう後押しするSUV)」をコンセプトに開発された、7人乗りの中型SUVです。
クロスオーバーMPV(ミニバン)「エクスパンダー」やコンパクトSUV「エクスフォース」に続く、インドネシア発の世界戦略車の第3弾モデルとなります。
7月にインドネシアで発売したのを皮切りに、11月にはフィリピンで発売。インドネシアでは約4ヶ月で年度内の販売目標台数の1.2倍となる1万2000台を受注するなど、好調な売れ行きです。
今後は他のASEAN地域や南アジア、中南米、中東、アフリカにも順次投入する計画で、最終的には約70カ国での展開を予定しています。
新型デスティネーターは、洗練された本格的なSUVデザインに、上質でゆとりのある室内空間を組み合わせ、力強い走行性能や最新の安全装備を採用しているのが特徴です。
車名は、「ドライバーや一緒に過ごす大切な家族が新たな目的地(destination)へ踏み出す後押しをしたい」という想いを込めて名付けられたといいます。
ボディサイズは全長4680mm×全幅1840mm×全高1780mm、ホイールベース2815mmです。
エクステリアは安定感のあるスタンスと、3列目までしっかり座れるキャビンを想像させる堂々としたデザインを採用。
水平基調のフロントフェイスには、三菱の最新デザイン「ダイナミックシールド」と先進感のあるT字形のライト、堅牢な大型スキッドプレートを採用。ハニカム形状のインナーグリルや半透明のアウターグリルも、高級感と近未来感を表現しています。
ボディサイドはたくましく張り出したフェンダーや大径タイヤの採用、安定感のあるサイドプロテクターにより、SUVらしい力強さをもたらしました。
リアは三菱を代表する大型四輪駆動車「パジェロ」の旧モデルのような、「背面式スペアタイヤ」をモチーフにした六角形デザイン「ヘキサガードホライズン」を採用。T字形ランプや張りのある面構成のテールランプを備え、サイズを超えた存在感を実現。
インテリアはインパネからドアトリムまで連続した形状とし、各部にはソフトマテリアル素材を採用。アンビエントライトや大型電動パノラマサンルーフを装備し、上質な空間を実現。
2列目シートにはロングスライド機構を備え、3列目にはリアクーラーの吹き出し口を設けるなど、快適性能も重視しています。
またドリンクホルダーやシートバックテーブル、各席用のUSBポートを備え、乗員全員の使い勝手も高めました。
エンターテインメントでは、ディスプレイオーディオとドライバーディスプレイを一体化した大型パネルを採用。表示はパジェロの3連メーターをオマージュしたデザインを表示でき、ドライブの楽しさを高めています。
またヤマハとの共同開発によるオーディオシステム「Dynamic Sound Yamaha Premium」(ダイナミック サウンド ヤマハ プレミアム)を搭載し、8個のスピーカーを最適にチューニングし、臨場感のあるサウンドを実現しています。
パワーユニットは1.5リッター「MIVEC」搭載のガソリンターボエンジンで、最大出力120kW(168馬力)・最大トルク250Nmを発揮。CVTと組み合わせ、駆動方式はFFとなります。
いっぽう、FF車でありながら、三菱独自の四輪制御技術「アクティブヨーコントロール(AYC)」やトラクションコントロール、エンジン・パワーステアリングを統合して制御し、高い走破性を実現。
サスペンションにはフロントがマクファーソンストラット、リアはトーションビームを採用。ASEAN地域の過酷な路面でテストを重ね、荒れた路面でも快適な乗り心地を実現しました。
また最低地上高はセグメントトップとなる214mmとし、21.0度のアプローチアングルと20.8度のランプブレークオーバーアングル、25.5度のデパーチャーアングルを確保。投入地域の特性に合わせた悪路走破性も実現しました。
先進機能では、最新の「ミツビシモータース セーフティ センシング」を搭載。レーダークルーズコントロールや衝突被害軽減ブレーキのほか、後側方車両検知警報、後退時交差車両検知警報、マルチアラウンドモニターを装備します。
ベトナム仕様のラインナップは、標準の「プレミアム」と上級モデルの「アルティメット」の2グレードで、価格は7億8000万ドン(約460万円)から8億5500万ドン(約504万円)となっています。
ミツビシ・モーターズ・ベトナム・カンパニー・リミテッド(MMV)社長 柳川 智樹氏は、新型デスティネーターのベトナム発売に際し、以下のようにコメントしています。
「MMVは30年以上にわたり着実な成長を遂げてきました。近年ではエクスパンダーやエクスフォースが多くのお客様からご好評をいただいています。
SUVの力強さとMPVの快適性を融合した新型デスティネーターが、家族全員で快適に冒険を愉しみたいというベトナムのお客様のニーズに寄り添える存在となることを、心から願っています」
Writer: くるまのニュース編集部
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