レクサス「“新”6輪ミニバン」に反響多数! 新たなフラッグシップモデル「LSコンセプト」公開に「実現してほしい」「軍用車っぽい」などの声 そもそもなぜ6輪に?
レクサスは、2025年10月30日から11月9日にかけて開催された「ジャパンモビリティショー2025」において、新たな提案として「LSコンセプト」を世界で初めて披露しました。
VIPの多様な要望に応える新しいフラッグシップモデル
レクサスは、2025年10月30日から11月9日にかけて開催された「ジャパンモビリティショー2025」において、新たな提案として「LSコンセプト」を世界で初めて披露しました。
このモデルは、従来の「LS」が持つラグジュアリー・セダンという常識を根本から見直し、「ラグジュアリー・スペース」を意味する新しいフラッグシップとして開発されています。

開発における狙いは、VIP(要人)が利用する送迎用の高級車、いわゆるショーファーカーをゼロから再構築し、「この一台ですべてを賄える」と感じられるクルマを創り出すことでした。その実現のため、すべてにおいて「VIP中心主義」という考え方が徹底され、超高級ミニバンへと刷新されています。
通常のクルマ設計が運転席から始まるのとは対照的に、LSコンセプトはVIPが座る後部座席の空間設計からスタートしました。単に広いというだけでなく、プライバシーが守られ、緊張から解放されて心からリラックスできる「聖域(サンクチュアリ)」のような空間作りが最優先されました。この特別なスペースを最大限に確保するため、運転席は可能な限り前方に配置され、ペダルがフロントタイヤのすぐ横に来るほど革新的な設計が採用されています。
車内には木目パネルがふんだんに使用され、ぬくもりのある空間が広がります。内装は座る場所によって雰囲気が分けられており、運転に集中しやすいよう運転席周りは黒を基調とし、VIPが乗車する2列目や3列目はオフホワイトを基調とした温かみのある空間に仕上げられています。さらに、2列目シートは後ろ向きに回転させて3列目と対面することが可能で、車内でミーティングを行ったり、乗員同士で会話を楽しんだりすることもできます。
LSコンセプトの開発でもう一つ重視されたのが、乗り降りする際の「所作の美しさ」です。VIPは秘書や同行者など複数名で移動することが多く、従来のセダンやミニバンでは、乗り降りの際に順番を待ったり、シートを倒したり、車内で人をまたいだりする必要があり、スマートではありませんでした。そこでLSコンセプトは、VIPと同行者が互いの邪魔をせず、1分1秒も無駄にすることなく同時にスムーズに乗降できることを目指したと言います。
このスムーズな乗り降りを実現するため、後部座席の乗り口を広く確保する必要があり、そのためには乗り降りの邪魔になるタイヤを可能な限り小さくするという結論に至りました。しかし、小さいタイヤ1輪では車体を支えきれないため、後輪を左右それぞれ2輪ずつ(合計4輪)、大径の前輪と合わせて「計6輪」という、非常にユニークな構造を採用しています。
小径タイヤの採用は、思わぬメリットも生みました。タイヤを収納するスペースであるタイヤハウスが小さくなったことで、荷室の床面を低くでき、結果として荷物を積むスペース(積載性)も向上しています。出張や会議などで荷物が増えがちなVIPのニーズにもしっかり応え、あらゆる場面で活躍できる実用性も確保しています。
同モデルについてネット上では「実現させてほしい」「良い意味で非常識に挑戦してください、トヨタならやれる」といった肯定的なコメントのほか、「後ろ4輪にするだけで軍用車ぽくなるモノなのね」「6輪だと乗り心地悪くなるのでは?」「普通免許で運転できるのかな?」など外観や乗り味、免許区分に関する声も見られました。
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従来のセダンの枠組みを完全に超え、VIPの多様な要望に応える新しいフラッグシップモデルとして誕生したLSコンセプト。将来的にどのような姿で市場に登場するのか、注目が集まります。
Writer: くるまのニュース編集部
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