日産「“新”エクストレイル NISMO」に注文“殺到”!? 高性能「ターボエンジン」×専用“スポーツサス”で「指名買い」する人も! 注目の“走り仕様”モデル すでに長納期に
2025年8月に発表され、翌9月に発売された日産「エクストレイル NISMO」ですが、最新の動向はどうでしょうか。
指名買いが多い「エクストレイルNISMO」
2025年8月27日、日産は「エクストレイル」のマイナーチェンジモデルを発表しました。ラインナップには「エクストレイル NISMO」が設定されたこともトピックのひとつです。
9月に発売されたエクストレイル NISMOですが、最新の納期やユーザーからの反響はどうなのか、販売店に聞いてみました。

初代エクストレイルがデビューしたのは2000年10月。ミドルサイズSUVの人気に火を付けるとともに、アウトドアでもタフに使えるモデルとして多数のファンを獲得します。
現行モデルは2022年7月にフルモデルチェンジした4代目にあたります。上質さをプラスしたほか、全車が「e-POWER」ハイブリッドを採用。「プロパイロット」などの先進装備も充実させています。
今回のマイナーチェンジでは、デザインの刷新や先進機能の強化、インフォテイメントのGoogle採用などが図られるとともに、新モデルの追加も行われています。
外観では横桟調の精密なパターンを施したフロントグリルデザインを採用したほか、フロントのシグネチャーランプを常時点灯するデイタイムランニングランプに変更し、同時に前後のウインカーをLED化しています。
そのほか、フロントバンパー下部をグロスブラック仕上げに変更し、サテン調シルバーのアクセントを加えることにより上質感を演出。
内装では、インパネ上部を黒色に、メーカーオプションのナッパレザー仕様はタン色からブラウン色に変更するなど、落ち着きと洗練さを増しています。
さらに、日産車では国内初となる、Google搭載のNissanConnectインフォテインメントシステムを採用するなど、各部がアップデートされています。
そしてマイナーチェンジの発表と同日に追加されたモデルがエクストレイル NISMOであり、「情熱体験をもたらすグランドツーリングSUV」をコンセプトに開発されています。
エクストレイル NISMOは、「NISMO」ブランドによるSUVとしてのコーナリング限界の高さや伸びのある加速、フラットで質感の高い乗り味を狙って開発され、電動駆動4輪制御技術「e-4ORCE」は専用のチューニングが施され「NISMO tuned e-4ORCE」となっています。
また、SUVタイプのEV「アリアNISMO」にも装着されたミシュラン「PILOT SPORT EV」タイヤが装着され、さらにショックアブソーバーにはカヤバ製「Swing Valve」を日産モデルとして初採用。高い走行性能と快適さの両立に注力していることが伺えます。
内外装ともに近年のNISMOモデルの方程式に則ったものであり、バンパーやサイドステップなどにあしらわれた真紅のライン、専用のレカロシート(オプション)など、同モデルがNISMOの一員であることを主張します。
ボディサイズは全長4705mm×全幅1840mm×全高1720mm。
パワーユニットは、「VCターボ(可変圧縮比)」技術を搭載する1.5リッター直列3気筒DOHC(最大出力144PS・最大トルク250Nm)にモーター(フロント:204馬力・330Nm/リア:136馬力・195Nm)を組み合わせます。
駆動方式は電動4WD(e-4ORCE)、トランスミッションはCVTのみです。
車両本体価格(消費税込み)はベースモデルが541万6400円、装備が充実した上級モデル「アドバンスパッケージ」が596万2000円となっています。
さて、9月24日から発売を開始しているエクストレイル NISMO、ユーザーの反応と最新の納期について、10月下旬に首都圏にある日産ディーラーに問い合わせてみました。
「少しずつではありますが、ご納車がはじまっております。エクストレイル NISMOに関してはほぼ『指名買い』であり、クルマのスペックや詳細についても事前に予習されていらっしゃるお客様がほとんどです。
『1台で何でもこなせるクルマで、なおかつ所有欲を満たしてくれる日産車がいい』となると、選択肢も限られてきます。
ご納期ですが、4ヶ月程度を見込んでいますが、受注状況によってはもう少し延びるかもしれません」
また、別の日産ディーラーにも問い合わせてみました。
「現在、発売初期の受注が少しずつ落ち着いてきているところです。その分、バックオーダーを抱えている状況でもあります。
当店でもこれからご納車…というお客様が数名いらっしゃいます。
店舗によっても多少の違いがあると思われますので参考値にはなりますが、現在、ご注文いただくと来年春になる少し前…くらいではないかと思われます。
SUVでありながらスポーティに振ったモデルということもあり、日産グローバル本社ギャラリーでエクストレイル NISMOの試乗をして購入を決めたというお客様もいらっしゃいましたね」
日産車ファンとして、エクストレイルNISMOは気になっている人も多いのではないでしょうか。
車両本体価格が500万円オーバーのモデルだけに、即断即決できるユーザーは限られてくると思われますが、ハイパフォーマンスと利便性を兼ね備え、1度所有したら長く満足できるモデルといえそうです。
Writer: 松村透
株式会社キズナノート代表取締役。エディター/ライター/ディレクター/プランナー。
輸入車の取扱説明書制作を経て、2006年にベストモータリング/ホットバージョン公式サイトリニューアルを担当後、2013年に独立。フリーランスを経て株式会社キズナノートを設立。現在に至る。
2016年3月〜トヨタ GAZOO愛車広場連載中。ベストカー/ベストカーWeb/WebCARTOP他、外車王SOKEN/旧車王ヒストリア編集長を兼務する。



























































