「雪国専用」!? “謎”バージョン「寒冷地仕様車」どう違う? 知ってるようで知らない「装備差」何があるのか
クルマのカタログやウェブサイトを眺めていると、「寒冷地仕様車」という設定の記載が見られます。通常のモデルとは何が違うのでしょうか。
「寒冷地仕様車」はどこが違う!?
寒さが厳しくなってくるこれからの季節、特に寒冷地ではクルマを使う環境もより過酷になります。
カタログを見ると、車種によっては「寒冷地仕様車」が設定されていますが、具体的には標準仕様車と何が違うのでしょうか。
![謎の「寒冷地仕様車」どう違う!?[画像はイメージです]](https://kuruma-news.jp/wp-content/uploads/2025/12/20241225_Winter_SNOW_Traffic_Accident_pixta_70667485_M.jpg?v=1735103859)
関東以西の太平洋側などは冬でも比較的温暖な地域もありますが、北海道や東北、北陸などは激しい降雪を伴う時期となります。
こうした寒冷地では冬タイヤ(スタッドレスタイヤ)が必須となるほか、クルマの機能を維持するために寒さ対策を施す必要があります。
そのため車種によっては標準仕様車のほかに、寒冷地仕様車も選べる場合があります。
その名の通り、寒冷地での使用に対応できるようになっている仕様を指しますが、具体的にはどのような違いがあるのでしょうか。
今回はトヨタの人気ハイブリッドカー「プリウス」で確認してみました。
降雪に対しての強化仕様は、エンジン回りのみならず多岐にわたります。
窓まわりでは、凍結による貼り付きを防止する「撥水フロントサイドガラス」や、フロントガラスに熱線を配し、雪だまりや凍結によりワイパーが動かなくなることを防止する「ウインドシールドデアイサー」が備わります。
また、積雪時のワイパーの作動をより確実にする強力モーターを採用した「寒冷地用モーター仕様ウインドシールドワイパー」や、雪などによりワイパーに無理な負荷がかかった際、部品が変形や破損をしないようにスプリングで吸収しワイパーを保護する「寒冷地用フロントワイパークランク」も装着されます。
乗員への寒さ対策も施されています。
標準のヒーターをサポートする「フロントPTCヒーター」は、電気式の補助ヒーターです。エンジン始動直後からエンジンが暖まるまでの間のエンジンの冷却水温が低い時に活躍します。
また「リアヒーターダクト」は、リアシート足下に温風を届けるパイプを設け、後席の暖房効果を高めるものです。
寒冷地での安全性を高める装備もあります。
「リアフォグランプ」は、霧・雪・雨などで視界が悪い時、クルマの存在を後続車に知らせるための赤色灯の役目を果たします。
また「ヒーター付ドアミラー」はドアミラーの鏡面を暖め霜・露・雨滴を取り除き視界を確保するもの。
最新の先進運転支援機能に欠かせないミリ波レーダー専用カバーに付着した雪などを取り除く「ミリ波ヒーター」も装備されています。


















































