「無料バイパス」新区間が開通! 「渋滞名所」回避でアクセス向上!? 琵琶湖西岸の「国道161号小松拡幅」とは
2025年11月24日に国土交通省 近畿地方整備局は、滋賀県大津市の国道161号「小松拡幅」北小松区間(2.4km)を開通しました。これにより琵琶湖西岸を走る「無料」バイパスのボトルネックが解消。慢性的な渋滞の緩和に加え、京阪神と北陸を結ぶ大動脈としての機能強化や観光振興に期待が高まります。
琵琶湖西岸の「渋滞名所」ついに解消へ! 国道161号「小松拡幅」11月24日開通
国土交通省 近畿地方整備局は、滋賀県大津市で整備を進めてきた国道161号「小松拡幅」の北小松区間(延長2.4km)を、2025年11月24日に開通しました。
地域住民やドライバーを長年悩ませてきた琵琶湖西岸のボトルネック解消に加え、北陸方面や観光地へのアクセス向上が大いに期待されます。

滋賀県の琵琶湖西岸を縦断する国道161号は、京阪神エリアと北陸地方(福井県など)を結ぶ重要な幹線道路です。
名神高速道路や北陸自動車道の代替ルートとして、また災害時の緊急輸送道路として、物流や観光を支える大動脈の役割を担っています。
特にドライバーから支持されているのは、信号が少なく快適に走行できる高規格道路でありながら、通行料金がかからない「無料」の道路であるという点です。
かつて有料だった湖西道路が無料化されたこともあり、利便性の高いルートとして定着していましたが、一部に未整備区間が残されていました。
しかし、その利便性の高さゆえに交通量は多く、特に高島市から大津市にかけての区間では、休日を中心に激しい渋滞が発生することで知られていました。
これを解消するために整備が進められているのが、自動車専用道路規格のバイパス群(湖西道路、志賀バイパス、高島バイパスなど)です。
今回開通するのは、これらバイパス群をつなぐために計画された「小松拡幅事業(全体延長6.5km)」のうち、大津市北小松地先の延長2.4kmの区間。
この区間はこれまで、南側の「志賀バイパス」と北側の拡幅済み区間に挟まれた「狭隘な現道区間」として残っていました。
信号交差点での滞留や、大型車のすれ違いが困難な狭い車幅が原因で、慢性的な渋滞ポイントとなっていたのです。
【ドライバー待望! 信号レスでスムーズな走行へ】
今回の開通により、これまで現道の信号交差点や狭いトンネルを通過しなければならなかった車両が、整備されたバイパスへと転換されます。
これにより、死傷事故率が高かった未整備区間の安全性向上はもちろん、旅行時間の短縮と定時性の確保が実現します。
特に、京阪神からマキノ高原や白鬚神社、福井方面へ向かうドライバーにとっては、最大のストレス要因だった「北小松エリアの渋滞」が緩和されることは朗報と言えます。
また、現道は歩道が未整備の箇所も多く、大型車と歩行者や自転車が近接して通行する危険な状況が続いていました。
バイパス開通によって通過交通が新しい道路へ流れることで、沿線住民の生活道路としての安全性も格段に向上すると見込まれています。
今回の開通により、地域交通の円滑化だけでなく、びわ湖バレイやメタセコイア並木といった人気観光スポットへのアクセス強化による「観光振興」への貢献も期待されます。
Writer: くるまのニュース編集部
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