優良ドライバーでも「ゴールド免許が消える…」 無事故無違反でも「ブルー免許」になる条件は? うっかりな「落とし穴」とは
失効期間で変わる運命…「6ヶ月」が分かれ道
万が一「うっかり失効」をしてしまった場合、救済措置はあるのでしょうか。
実は、失効してからの経過期間によって、その後の運命は大きく異なります。
まず、失効してから「6ヶ月以内」であれば、所定の講習を受け、視力検査などの適性試験に合格することで免許証を再取得することが可能です。
ただし、この際に学科試験や技能試験は免除されますが、これまで積み上げてきたゴールド免許のステータスは失われ、ブルー免許になってしまいます。
事態がより深刻になるのは、失効から「6ヶ月を超え1年以内」の場合です。
この期間になってしまうと、適性試験に合格したとしても交付されるのは「仮免許」となります。
つまり、再び路上での練習を経て、本免許試験(学科・技能)を一から受け直さなければならないのです。これは時間的にも金銭的にも甚大なコストがかかります。
そして、「1年を超えて」しまった場合は、原則として救済措置はありません。最初から教習所に通い直すか、試験場で一発試験を受けるしか道はなく、事実上、免許を持っていない状態へと戻ってしまうのです。
なお、海外旅行や入院、あるいは刑務所への収監といった「やむを得ない理由」がある場合に限り、失効後6ヶ月以内に手続きを行えばゴールド免許を引き継ぐことが認められています。しかし、「仕事が忙しかった」「ハガキを見ていなかった」といった個人的な事情は、やむを得ない理由として認められないため注意が必要です。

ゴールド免許の維持、そして免許そのものの維持には、自身の有効期限を常に把握しておくことが求められます。特に注意したいのが、2025年3月24日から運用が開始された「マイナ免許証」です。
マイナンバーカードと運転免許証が一体化したこの新しい仕組みでは、カードの券面に「有効期限」や「免許の色(区分)」が印字されません。
情報の確認には専用のアプリやマイナポータルを利用する必要があるため、これまでのように「財布に入った免許証をふと見て期限に気づく」という機会が減る可能性があります。
うっかり失効でゴールド免許を失うだけでなく、そのまま運転すれば「無免許運転」として摘発されるリスクもあります。
優良ドライバーとしての地位を守るためにも、ハガキに頼りきりにならず、自分の誕生日前後には免許証の期限を確認する習慣をつけることが、これまで以上に重要になってくるでしょう。
Writer: くるまのニュース編集部
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