トヨタ「“新”プリウス」に“乗り替え殺到”!? 斬新「黒すぎサメ顔」&223馬力“高性能バージョン”も設定! 「リッター30km以上」を叩き出す「ハイブリッドカーの代名詞」 最新の動向は?
2025年7月にトヨタ「プリウス」の一部改良が実施されています。最新の納期はどうなっているのか、販売店に聞いてみました。
プリウスの納期は「4ヵ月程度」
2025年7月に一部改良を実施したトヨタ「プリウス」。このとき新たな特別仕様車「G“Night Shade”(以下、ナイトシェード)」も追加されています。
数ヵ月が経過した現在のユーザーの反応と最新の納期について調べてみました。

初代プリウスがデビューしたのは1997年12月。もう30年近くも前のことです。
「21世紀に間に合いました」というキャッチフレーズで話題となったものの「ハイブリッドカー」というキーワード自体が当時はまだ市民権を得ておらず、多くのユーザーはガソリンエンジン車との違いが今ほどに理解できていなかった時代です。
その後、2003年にデビューした2代目プリウスがデビューし、ハイブリッドカーの裾野が一挙に広がり、2009年には3代目が、2015年には4代目がデビュー。
そしていまや名実ともにトヨタを代表するモデルのひとつであり、ハイブリッドカーの代名詞ともなりました。
5代目となる現行モデルのフルモデルチェンジが行われたのは2022年12月のことでした。
現行モデルは、今までの環境性能に加え、「一目惚れするデザイン」と「とりこにさせる走り」を兼ね備え、内外装だけでなく動力性能もスポーティに進化。
ラインナップには、1.8リッターと2リッターガソリンエンジンを搭載するHEV(ハイブリッド)モデルに加え、システム最高231馬力を発揮する高性能なPHEV(プラグインハイブリッド)モデルも設定されています。
燃費性能も進化し、1.8リッターHEVでは32.6km/L、2リッターHEVでは31.5km/L、2リッターPHEVでは30.1km/Lを叩き出します(いずれもWLTCモード)。
そして2025年7月、現行モデルのプリウスにとって初の一部改良が実施されました(マイナーチェンジはまだ実施されていません)。
主な変更点として、ETC2.0(「X」を除く全グレード)、デジタルインナーミラー・ドライブレコーダー(前後/「Z」グレード)、12.3インチディスプレイオーディオPlus(コネクティッドナビ対応/「Z」グレード)の標準装備化が挙げられます。
プリウスの車両本体価格は276万9800円から460万8900円(いずれも税込み)です。
そして同じタイミングで追加されたナイトシェードは、2025年6月に発売された「ハリアー」の特別仕様車に続く第2弾といえるものであり、プラグインハイブリッド車(PHEV)の「G」グレードをベースに内外装を黒で統一したモデルです。
北米市場で販売している「Nightshade Edition」の日本版的な位置づけでもあります。
ナイトシェードの特別装備として、外装はグロスブラックのフロントロアグリル、リアバンパーロア、アウトサイドドアハンドル、センターピラーガーニッシュ、ホイールアーチモールティングに加え、ブラックのトヨタマークおよび「PRIUS」「PHEV」エンブレムを採用。
19インチアルミホイールも専用ブラックとするなど、引き締まった印象です。
インテリアではブラック加飾のインパネ、専用ストライプを施した専用シート表皮など、高級感も兼ね備えた仕立てとなっています。
ボディカラーはマスタード、アティチュードブラックマイカ、アッシュ、プラチナホワイトパールマイカ(メーカーオプション・3万3000円)の4色が用意されます。
プリウス ナイトシェードの車両本体価格は394万7300円(税込)です。
一部改良から数ヵ月が経過したプリウス。その後のユーザーの反応や最新の納期について、10月下旬に首都圏にあるトヨタディーラーに問い合わせてみました。
「歴代プリウスオーナーの方からのお問い合わせやお乗り換えが多い印象を受けます。
『かつてのカローラのように、プリウスのニューモデルがデビューしたら気になるし、乗り換えてみたいと思うようになる。
何とか奧さんを説得して乗り換える算段が付いたよ』とおっしゃってくださる60代のお客様にお乗り換えいただきました。
トヨタ車のなかでは比較的短い期間で納車できるところもアピールポイントになるそうです。ちなみに、現在の納期は4ヶ月程度です」
他のトヨタディーラーにも問い合わせてみました。
「ある30代の独身のお客様が『現行プリウス、特にデザインが気に入って購入を決めた』とおっしゃっていただけるのが嬉しいですよね。
また、プリウスをお買いもとめになるお客様は、SUVやミニバン特有の着座位置の高さがしっくりこないということでセダンをお選びになる傾向があります。
比較的納期が短いことも決め手になるそうです。
現在のご納期は、ハイブリッドモデルで2026年2月〜3月頃、プラグインハイブリッドモデルですと2026年2月頃を見込んでいます」
現行型のプリウスは、燃費だけでなくそのスタイリッシュなデザインも人気のひとつです。
現在は比較的納期も短いとのことで、気になっているようであればディーラーに足を運んでみてください。
Writer: 松村透
株式会社キズナノート代表取締役。エディター/ライター/ディレクター/プランナー。
輸入車の取扱説明書制作を経て、2006年にベストモータリング/ホットバージョン公式サイトリニューアルを担当後、2013年に独立。フリーランスを経て株式会社キズナノートを設立。現在に至る。
2016年3月〜トヨタ GAZOO愛車広場連載中。ベストカー/ベストカーWeb/WebCARTOP他、外車王SOKEN/旧車王ヒストリア編集長を兼務する。

















































