スズキ斬新「ハスラー“クーペ”」に反響殺到!「スポーツカー風デザインが最高!」「これは即買いする」の声も! 超タフな“大径タイヤ”がカッコイイ「軽SUV×クーペ」に熱視線!
スズキが「第43回 東京モーターショー」に出展して話題を呼んだ「ハスラークーペ」とは、一体どのようなクルマで、現在どんな反響が見られるのでしょうか。
スズキ斬新「ハスラー“クーペ”」に反響殺到!
軽ワゴンとSUVの要素を融合させ、独自のクロスオーバーカテゴリーを確立したスズキ「ハスラー」。

2014年に初代モデルがデビューしてヒットを記録。
2020年登場の現行2代目モデルも、軽四輪車販売ランキングで常に上位を占めるなど、その人気は盤石です。
しかし、このハスラーの成功の影に、かつてスズキが大胆なデザインの方向性を模索した、幻のコンセプトモデルの存在がありました。
それが2013年の「第43回 東京モーターショー」で初公開された、「ハスラークーペ」です。
このコンセプトカーは、初代ハスラーのボクシーなスタイルとは一線を画し、流麗なクーペスタイルを採用しました。
基本設計はハスラーをベースにしながら、ルーフを後方へ大胆に傾斜させ、さらにリアドアのハンドルをCピラーに隠した「ヒドゥンタイプ」デザインを採用することで、一見すると「3ドアクーペ」のように見える、極めてスタイリッシュな外観を実現しています。
そしてデザインへのこだわりは、単なる表面的な加飾に留まっていません。
ドアパネルや開口部のカットラインを一から再設計し、ルーフに開口線が入らない構造を採用することで、滑らかなボディサイドを強調。
ボディ下部の樹脂カバー部分を通常のハスラーよりも厚く見せることで、車体全体をスリムに見せる視覚効果も加えています。
その一方で、高い地上高や大径ホイールといったSUVのタフな要素はしっかり継承。
「クーペのエレガンス」と「SUVのタフさ」を融合させた独自の魅力で、モーターショーの来場者の注目を一身に集めました。
しかし、この完成度の高いデザイン提案モデルは、残念ながら量産化には至りませんでした。
その背景には、日本の軽自動車市場が、広いキャビンや積載性といった実用性を最優先する傾向が強かったという現実があります。
スタイルを重視し居住性を切り詰めたクーペルックは、市場ニーズとのギャップが課題だったと考えられます。
同時期、ホンダが「N-BOXスラッシュ」というスーパーハイトワゴンとスポーティカーを組み合わせたモデルを投入した例はありましたが、こちらも販売的には決して大成功とは言い切れず、1代のみで姿を消しました。
よって、ハスラークーペの大胆なスタイルも、量産・市販化のハードルが高かったと言えるでしょう。
しかしこのハスラークーペは「デザイン提案モデル」として披露されたものであり、その存在が無駄になったわけではありません。
後に市販化されたハスラーの特別仕様車「Jスタイル」(2015年)では、フロントグリルへの「HUSTLER」エンブレム装着やツートーンカラーの採用など、ハスラークーペで試されたデザイン要素が一部反映されています。
これは、チャレンジングなコンセプトが量産車に活かされた好例です。
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そしてハスラークーペはモーターショーでの展示から時が経った現在も、SNSなどでは「めっちゃカッコいいじゃん」「スポーティだけど大径タイヤでタフさもあって好き」と、そのデザインに対する称賛の声が絶えません。
なかには「軽でこんな攻めたデザイン最高!」「スズキはハスラークーペ販売してよ」「これ市販したら即買いする」といった市販化を熱望するコメントや、「今の時代ならEVで復活いけるんじゃない?」と、現代のトレンドに合わせた再提案を望む声も見られます。
実用性重視の市場の壁に阻まれましたが、ハスラークーペが示した「軽自動車の枠を超えた遊び心」と「チャレンジングなデザイン」の精神は、ハスラーの成功の陰で今も息づいているのです。
Writer: くるまのニュース編集部
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