トヨタ新型「ハイラックス」世界初公開! 10年ぶり全面刷新! 9代目は内燃機関&BEV設定! 日本は26年導入へ

トヨタは、世界的人気を誇るピックアップトラック「ハイラックス」の第9世代モデルをタイで世界初公開しました。伝統のタフネスに加え、先進の安全技術も搭載。さらに、将来的なラインナップとして「BEV(電気自動車)」モデルの導入が明言されました。

10年ぶりのフルモデルチェンジで電動モデルも新導入へ

 2025年11月10日、トヨタのタイ法人であるトヨタ・モーター・タイランドは、タイ・バンコクで開催された「The World Premier Launch of Hilux」にて、9代目となる新型「ハイラックス」を世界初公開しました。

 イベントでは、タフネスと信頼性にさらなる磨きをかけた新型の姿がアンベールされたと同時に、トヨタの電動化戦略における重大な発表として、ハイラックスにバッテリーEV(BEV)モデルが導入されることが明言されました。

10年ぶりにトヨタ「ハイラックス」が全面刷新! 9代目に!
10年ぶりにトヨタ「ハイラックス」が全面刷新! 9代目に!

 登壇したトヨタのサイモン・ハンフリーズ氏(チーフ・ブランディング・オフィサー、ヘッド・オブ・デザイン)は、ハイラックスとタイの深い関係について語りました。

 1968年に誕生したハイラックスは、2004年の「IMV(Innovative International Multi-purpose Vehicle)プロジェクト」によってグローバル化を加速させ、タイはその中心的な役割を担っています。

 現行型は2015年5月に世界初公開された8代目。7代目は国内導入されませんでしたが、8代目は日本でも2017年より販売が再開しています。

 ハンフリーズ氏は、ハイラックスが「タイの国民車」と呼ばれることもあるほど愛されていることを誇りに思うと述べました。

 またハイラックスは長年にわたり「QDR(品質・耐久性・信頼性)」で高い評価を確立しており、鉱山労働者から家族、フリートオーナー、若者といった世界中の多様な顧客の声に耳を傾けて進化した結果が、今回の第9世代モデルであると強調します。

 続いて登壇したリージョナル・チーフ・エンジニアのアンヤラット・スティベンジャクン氏は、新型ハイラックスの具体的な進化点を明らかにしました。

 世界195か国以上で累計2800万台以上を販売してきた実績に基づき、中東の砂漠や南米の高地など、世界中の過酷な環境でリサーチを実施した結果、新型は「信頼性」「スマートさ」「未来への準備」という3つの点で大きな進化を遂げています。

 まず「信頼性」の面では、ハイラックスの核であるタフネスをさらに強化しました。

 具体的には、ボディ剛性の強化、新サスペンションの採用、そして電動パワーステアリング(EPS)の搭載により、より快適で自信の持てる走りを実現しています。

 次に「スマートさ」の面では、現代のニーズに応える先進技術が搭載されました。

 内外装デザインを一新するとともに、先進安全技術「トヨタセーフティセンス3.0」を搭載。さらに、視界をサポートする「パノラミックビューモニター」および「マルチテレインモニター」も採用されました。また、顧客の多様なニーズに応じた追加アクセサリーへの対応力も向上させています。

内燃機関(ICE)と電気自動車(BEV)が用意される新型ハイラックス
内燃機関(ICE)と電気自動車(BEV)が用意される新型ハイラックス

 そして今回最大の注目点が、「未来への準備」として発表されたカーボンニュートラル社会に向けた電動化戦略です。

 アンヤラット氏は、トヨタが推進する「マルチパスウェイ(全方位)」アプローチに基づき、「誰一人取り残さない」モビリティを目指すと言及。その上で、「新型ハイラックスは、従来の内燃機関に加え、バッテリーEV(BEV)を導入し、進化しています」と正式に発表しました。

 このBEVモデルは、都市部のクリーンな走行を実現するだけでなく、ハイラックスの伝統であるボディオンフレーム構造のコア性能を維持し、オフロード走破性、渡河性能、そして十分な牽引・積載能力も確保される設計になるということです。

 イベントでは、トヨタデザインオーストラリアのニック・ホジオス氏も登壇し、オーストラリアがハイラックスの主要市場であると同時に、その過酷な環境がグローバル開発のための重要なテストベッドになっていることも紹介されました。

 伝統のタフネスと信頼性を土台に、先進の安全性と待望の「BEV」という未来の選択肢を手に入れた新型ハイラックス。

 10年ぶりに全面刷新した第9世代モデルの登場により、世界のピックアップトラック市場がさらに熱くなることは間違いありません。

※ ※ ※

 なお、日本向けの新型ハイラックスはディーゼルモデルを導入予定で、2026年年央に発売する予定です。

 またトヨタでは、今回発表したディーゼルモデル、BEVモデルに加え、FCEV(燃料電池)モデルの開発を進めるといいます。FCEVモデルは欧州、オセアニアに2028年以降の投入を予定しています。

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