無料の自動車専用道路「東播磨道」11月30日全線開通! 加古川と小野が直結、地域の連携強化へ
兵庫県で整備が進められてきた自動車専用道路「東播磨道」が、ついに2025年11月30日16時に全線開通します 。国道2号加古川バイパスと国道175号が直結。地域の渋滞緩和や医療連携の強化など、新たな南北軸の誕生に期待が高まります。
兵庫の新たな南北軸「東播磨道」が完成
兵庫県が整備を進めてきた自動車専用道路「東播磨道(ひがしはりまどう)」が、2025年11月30日(日)の16時に全線開通を迎えます。
加古川市から小野市までを結ぶこの道路は、東播磨・北播磨地域の連携を強める「東播磨南北道路」として、地域交通の利便性向上や経済活性化に大きく寄与することが期待されます。

兵庫県は、「主要地方道 加古川小野線」として整備を進めてきた「東播磨道」を2025年11月30日の日曜、午後4時に全線開通すると発表しました。
東播磨道は、国道2号の加古川バイパス(加古川市野口町)から国道175号(小野市池尻町)までを連結する、総延長12.1kmの自動車専用道路です。
これまで南側から段階的に開通していましたが今回、八幡三木ランプから小野ランプまでの未開通区間4.4kmが完成することにより、ついに全線がつながることになります。この区間を含む「東播磨道北工区」は、2014年度(平成26年度)から事業が進められてきました。
この東播磨南北道路は、兵庫県の広域道路整備基本計画において、交流促進型の「地域高規格道路」として重要な位置を占めています。
東播磨地域と北播磨地域を南北に結ぶことで地域間の連携を強化し、加古川流域圏としての一体的な地域の形成を支えます。
まさに地域住民の生活基盤をサポートし、産業や経済の活性化、さらには文化の振興にも欠かせない、両地域の骨格となる幹線道路としての役割を担っているのです。
全線開通がもたらす効果は多岐にわたります。まず、東播磨地域と北播磨地域間の移動時間が大幅に短縮。これにより、日常生活の利便性が向上するだけでなく、人的・物的な交流が一層促進される見込みです。
特に期待されるのが医療連携の強化の面。3次救急医療機能を担う県立加古川医療センターへのアクセス時間が短縮されるほか、2次救急を担う北播磨総合医療センターとの連携も強固になります。
新たな南北方向の幹線機能が確保されることで、増加する交通量を円滑に処理し、交通混雑の緩和に貢献。
これまで市街地に流入していた通過交通や大型車両が東播磨道へ分散されるため、渋滞が慢性化していた既存の南北方向の道路網において、混雑の解消が期待されます。
渋滞長の削減や自動車走行速度の向上は、地球温暖化ガスの排出量を減らすことにもつながり、地域の環境改善にも寄与します。
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一般車両の通行開始に先立ち、全線開通を祝う記念式典が11月30日午前9時から11時にかけて、東播磨道の小野ランプ付近(小野市池尻町)で執り行われる予定です。
式典は兵庫県と東播磨南北道路建設促進期成同盟会が主催 。当日は知事をはじめ、国会議員、国土交通省関係者、県議会議員、地元の首長などが出席し 、テープカットやくす玉開披、そして開通を祝うパレードが予定されています。
Writer: くるまのニュース編集部
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