トヨタが王冠エンブレムを初めて採用! 2代目「クラウン」はアメリカに学んだ

クラウンの代名詞「王冠」エンブレムの登場

 まるでアメリカ車のようなプロポーションの2代目クラウンですが、ここから現代のクラウンにまで受け継がれているものがあります。それはフロントグリルにおごられた王冠をモチーフにしたエンブレムです。

2代目クラウンをベースにしてボディを拡大、V8エンジンを積むクラウン・エイト(1964年)

 クルマのデザインや搭載される技術は時代によって変わっていきますが、この王冠エンブレムがあることで、クラウンは”クラウン”でいられることができるのでしょう。そうした意味で、2代目クラウンは重要な1台であったと言えるのです。

 初代から2代目までは、一部の富裕層とタクシーなどの事業者が顧客の中心であったクラウンですが、日本全体の好景気をうけて、3代目では中流階級の憧れのクルマというポジションへとシフトしていきます。言い換えれば、2代目までのクラウンはまさに富の象徴であり、多くの人にとってあの王冠エンブレムは高嶺の花だったのです。

【了】

「王冠」エンブレムが初めてついたトヨタ2代目クラウンの画像(11枚)

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