カワサキ“新”「スーパースポーツ」登場! “巨大な羽”で進化したフラッグシップモデル「Ninja ZX-10R」欧州で発表 日本へは来夏に導入予定
カワサキは、同社のフラッグシップモデルである「Ninja ZX-10R」の新型を欧州で公開しました。この新モデルは、2026年夏頃の導入に向け準備が進められています。
大型ウイングレットで進化!
カワサキは、同社のフラッグシップモデルである「Ninja ZX-10R」の新型を欧州で公開しました。この新モデルは、2026年夏頃の導入に向け準備が進められています。

2004年に「Ninja ZX-9R」の後継として誕生したNinja ZX-10Rは、カワサキの「Ninja ZX」シリーズの頂点に君臨するスーパースポーツモデルであり、「スーパーバイク世界選手権(SBK)」では7度のタイトルを獲得した実績を誇ります。
パワーユニットには、排気量998ccの直列4気筒エンジンを搭載しています。このエンジンは、驚異的なパワーと優れた扱いやすさを両立させているのが特徴です。
サーキット走行での効率を最大限に高めるため、コーナーの全行程で理想的なエンジンレスポンスが得られるよう入念な調整が施されています。また、Euro5+に対応しており、セカンドO2センサーを追加するなどして排出ガス性能を向上させながらも、先代モデルが持つ高性能な感覚は維持されています。
2026年モデルの大きな特徴は、大型ウィングレットを取り入れた新しいエアロパッケージです。カワサキのエンジニアが揚力と抗力の一得一失を慎重に検討して設計したこの新ウィングレットは、前面面積が増加するものの、ダウンフォースの発生量を約25%向上させることを実現しています。
その結果、高速域でのダウンフォースが大幅に増え、コーナリング時のフロントフィーリング向上とラップタイム短縮に寄与します。この大型ウィングレットは、コンパクトなプロジェクター/リフレクターハイブリッドヘッドライトや再配置されたラムエアインテークと共に、2026年モデルの「新しい顔」を作り出し、Ninjaファミリーの力強いイメージを一層際立たせています。
足回りには、スーパーバイク世界選手権で開発されたBFF(バランスフリーフロントフォーク)とBFRC lite(バランスフリーリアクッション)ショックが装備され、サーキットに特化した設定が施されました。
これにより、前後方向への重量移動が促され、軽快なハンドリングがもたらされます。シャシージオメトリも新しいウィングレットの効果に合わせて更新されており、後輪のトラクション向上と二次的なコーナリング力の強化が図られています。ブレーキシステムには、大型の330mmディスクにブレンボ製M50モノブロックキャリパーとラジアルポンプ式マスターシリンダーが組み合わされ、次世代レベルの制動性能をもたらします。
コックピットには、大型化した5インチのデジタルTFTカラーメーターが備わり、ハイテクで高級感のある外観を醸し出します。このメーターは前モデルにはなかった追加機能を提供するほか、「Rideology The App Motorcycle」を介してスマートフォンとワイヤレスで接続することも可能です。これにより、ライダーは包括的な情報にアクセスしたり、各種調整を行ったりできます。
さらに2026年モデルでは、新たにターンバイターンナビゲーション機能とボイスコマンド技術が初搭載されるなど、実用面も高められています。
カラーリングは、Ninja ZX-10Rにライムグリーン/ブルー24と、メタリックマットグラフェンステールグレー/メタリックスパークブラック/ライムグリーンの2色が用意され、Ninja ZX-10RRはライムグリーンが採用されます。
Writer: くるまのニュース編集部
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