「交通事故ゼロ社会」を目指す新技術をお披露目! 小糸製作所が見せた“光の進化”をJMSで体感
小糸製作所が、東京ビッグサイト(東京都江東区)で2025年10月30日~11月9日(一般公開は10月31日から)に開催されている「ジャパンモビリティショー2025」に出展しています。
次世代モビリティを支える小糸製作所の「光」
小糸製作所が、東京ビッグサイト(東京都江東区)で2025年10月30日~11月9日(一般公開は10月31日から)に開催されている「ジャパンモビリティショー2025」に出展しています。30日、ブースがメディア向けに公開され、「融雪ランプ」や「ドライバーモニター連動AFS」といった初出展の技術をふくむ、さまざまな製品がお披露目されました。

「KOITOと、いこう」をキャッチフレーズに展開している小糸製作所のブースでは、「ライティング」「センシング」「コミュニケーション」という3つの軸で光の可能性を追求した展示を見ることができます。
「ライティング」のコーナーでは、「まぶしくないハイビーム」であるADB(ハイビーム可変ヘッドランプ)の最新技術である「高精細ADB」が展示されています。
高精細ADBでは1万6000分割のLEDを個別に制御することで、12分割が主流であった従来のADBと比べて対向車や前走車がより広い視界を夜間走行時に確保できます。
さらに、寒冷地におけるランプへの雪や氷の付着の解決策として、「融雪ランプ」も出展されました。
小糸製作所では、すでに融雪機能を備えたリアランプをトラック向けに開発・提供していますが、薄型でクルマのスタイリングをそこなわないヘッドランプ用のものが今回初めて出展されました。
また、「交通事故ゼロ社会」の実現を目指す小糸製作所では、交通事故の割合が最も多い交差点での事故を減らすため「アダプティブ・フロント・ライティング・システム(AFS)」の改良にも注力しています。
今回初出展となった「ドライバーモニター連動AFS」は、ドライバーの視線の方向を検知することで、ハンドルの舵(だ)角に連動する従来型のAFSよりも約1秒早く進行方向を照らすことが可能となっています。
宇宙にも進出!? まだまだある小糸製作所の「新技術」
「センシング」のコーナーでは、車載だけでなく産業機械や建設機械、農業機械などのニーズにも対応可能なLiDARのラインナップが出展されたほか、移動体検知システム「イルミエル」のデモンストレーションも行われています。
このデモンストレーションでは、ブース内に実際に取り付けられた複数の「イルミエル」により、複雑な形状のエリア内であっても正確に来場者を検知する様子を見ることができます。

そのほか、「コミュニケーション」のコーナーでは、トヨタ「カローラクロス」で日本初搭載となった「シグナルロードプロジェクション搭載ヘッドランプ」などが出展されています。
さらに、トヨタがJAXAと研究開発を進めている「ルナクルーザー(有人与圧ローバー)」に採用予定の船外照明のコンセプトモックも初出展されました。
月面は昼夜の寒暖差が300度にもおよぶ過酷な環境ですが、小糸製作所の船外照明は高い耐久性や信頼性を実現しているといいます。
小糸製作所の加藤充明社長は「小糸製作所は、これからも『光』の力でさまざまなモビリティ、そして未来の安全、安心、快適を実現してまいります。ぜひ当社のブースでその一端に触れていただければと思います」と来場者へ呼びかけています。
「ジャパンモビリティショー2025」は、2025年10月30日〜11月9日(一般公開は10月31日から)に東京ビッグサイト(東京都江東区)で開催。小糸製作所のブースは、東京ビッグサイト西展示棟(3・4ホール)、ブース番号W4207です。
Writer: Peacock Blue K.K.
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