355幅22インチの次世代スポーツマックスも! ダンロップJMSブースはこれまでの歴史とこれからの未来が分かる

住友ゴム工業が「ジャパンモビリティショー2025」に出展し、同社ブランド「ダンロップ」にてブース展開をおこなっています。スポーツ向けからオフロード向け、さらにはセンシング技術で取得した路面データなどと連動し、状況に応じて性能を最適化するタイヤなど、次世代のダンロップ製品につながるさまざまな技術展示が見どころです。

 住友ゴム工業が、東京ビッグサイト(東京都江東区)で2025年10月30日~11月9日(一般公開は10月31日から)の日程で開催中の「ジャパンモビリティショー2025」に出展しています。開幕前日の29日には、ブースが報道陣に公開され、同社の長期経営戦略「R.I.S.E. 2035(ライズ ニーゼロサンゴ)」をビジュアル化し、独自技術のアクティブトレッドとセンシングコアを掛け合わせた次世代タイヤの未来像をお披露目しました。

 展示内容は、次世代モビリティタイヤ、プレミアムスポーツタイヤ、大外径オフロードタイヤ、サステナブルタイヤ、二輪向けのアグレッシブアドベンチャータイヤのほか、同社のブランドであるダンロップに関する歴史など多彩な構成です。

次のSPORT MAXX(スポーツマックス)シリーズのヒントに…? 将来のダンロップの目指す方向が分かる展示がズラリ
次のSPORT MAXX(スポーツマックス)シリーズのヒントに…? 将来のダンロップの目指す方向が分かる展示がズラリ

 次世代モビリティタイヤのエリアでは、オールシーズンタイヤ「シンクロウェザー」でおなじみの「水スイッチ」「温度スイッチ」に加え、第3のスイッチとして「高グリップかつ剛性感を高める走行体験」を提案。ここでいうスイッチとは、外部環境の変化に反応して、ゴムの性質がスイッチを切り替えるように変化する技術を指します。さらに、センシングコアで取得した路面・環境データと連動し、タイヤ性能を状況に応じて最適化する技術も紹介されています。

 プレミアムスポーツタイヤのエリアでは、同社の「SPORT MAXX(スポーツマックス)」ブランドのコンセプトモデルとして幅355mm、リム幅22インチサイズという迫力あるタイヤを展示。昨今の車両性能の高度化に対応するため、大型化かつより高いパワーや重量に耐えうる「ダンロップ史上もっともハイグリップ」というハイパフォーマンス性を意識した製品を、省スペースでの生産設備で量産を実現する取り組みを紹介するなど、現実味のある仕上がりとなっています。

ロシアンタンポポから天然ゴム成分を抽出…?

 また北米市場などでも人気の高い超大外径オフロードタイヤは、迫力のある大きなサイズ感とブロックパターンが目を引きます。4本合わせると100kgを優に超える重量のあるタイヤは、通常よりもさらに高度なバランス調整が求められますが、ダンロップは「ストリップワインド方式」により高い真円度(正しい円からの差を表す尺度)を確保し、ジョイント部の偏りを低減。迫力ある大径化と精度の両立を実現しているそうです。

 ユニークな展示として注目を集めていたのが、サステナブルタイヤエリアです。赤道直下エリアでしか栽培できないゴムノキではなく、広く温帯で栽培できる「ロシアンタンポポ」の根から天然ゴム成分を抽出するという資源活用の取り組みや、SUPER GT第4戦のGT300クラスで実戦投入された「資源循環型カーボンブラック採用タイヤ」を紹介。実際のレースの場ですでに活躍しているこのタイヤは、製造過程で発生した廃材を再利用してタイヤ素材として再生させる試みです。

ダンロップのこれまでの歴史と未来に向けての技術提案がつながっていることを実感できるブース展開となっている
ダンロップのこれまでの歴史と未来に向けての技術提案がつながっていることを実感できるブース展開となっている

 ダンロップはすでに100年以上の歴史を持ちます。国産自動車用タイヤ第1号(1913年、レプリカ)や、ハイドロプレーニングの対策に特化した初代「SP SPORT」(1969年)など、技術革新の歩みをたどる展示も目が離せません。

 住友ゴム工業のブースは西展示棟(3ホール)、ブース番号W3203です。

なんと100年以上前… 国産自動車用タイヤ第1号は1913年製造!(写真37枚)

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