トヨタ“新”「センチュリー“GRMN”」初公開! 400馬力超え「V8ハイブリッド」搭載&迫力「西陣織カーボン」採用!? まさかのスポーティモデル市販化検討へ
トヨタは2025年10月29日、トヨタ「センチュリー(セダン)」のスポーティモデル「センチュリーGRMN」の新たな市販スタディモデルとも呼ぶべき一台を公開しました。どのようなモデルなのでしょうか。
新たなスポーティセンチュリー
トヨタは2025年10月29日、ジャパンモビリティショー2025の会場にて、トヨタ「センチュリー(セダン)」のスポーティモデル「センチュリーGRMN」の新たな市販スタディーモデルとも呼ぶべき一台を公開しました。

センチュリーは1967年に登場し、現在まで「日本を代表するショーファーカー」として、各界のエグゼクティブに愛用されてきた特別なモデルです。
1997年に登場した2代目モデルは、トヨタの乗用車で唯一5.0リッターV型12気筒エンジンを搭載。その独特なスタイルも相まってか、日本独自のモデルにもかかわらず中古車が国外に渡るなど、一部の層から密かな人気ぶりを見せています。
現行モデルは、2018年6月に21年ぶりのモデルチェンジが行われた3代目。伝統的なスタイルを保持しながらも、環境に配慮したハイブリッドシステムを搭載するなど正当進化を遂げています。
そして2023年9月には、新時代のショーファーカーを目指したSUVタイプのセンチュリーも新たに追加。ボディサイズは、全長5205mm×全幅1990mm×全高1805mと国産車の中ではかなり大柄で、圧倒的な存在感を放ちます。
デザインテーマは「威風凛然」で、日本の美意識を随所にちりばめた品格ある佇まいと優美なシルエットが目指されています。
そんなセンチュリーですが、2025年10月13日に公表された“トヨタの新プロジェクト”の中で、レクサスやGR、ダイハツと同様に一つのブランドとして独立することが明かされました。
そしてブランドとして独立していくにあたり、新たなモデルの追加も予告。それがオレンジ色のボディカラーを特徴とするクーペモデルでした。
そんな“トヨタの中の1車種”から大きな躍進を見せようとしているセンチュリーから、2025年10月29日に、センチュリー(セダン)のスポーティモデルとも言えるセンチュリーGRMNの新たな市販スタディモデルが公開されました。
GRMNといえば、TOYOTA GAZOO Racingが展開する最高峰のコンプリートカーに与えられる名称。これまでに「ヴィッツ/ヤリス」や「86」、「マークX」などのGRMN仕様が販売されて来ました。いずれもスポーツ性能を高めたハイパフォーマンスモデルです。
そんなGRMNの名前が与えられた、センチュリーGRMNについて、これまで明確な情報はあまり多くありませんでした。
初めてその姿が見えたのは2018年の自動車工業会の定例会見。当時社長であった豊田章男氏(現:会長)を乗せた白いセンチュリー GRMNが登場したのです。
次にセンチュリー GRMNが公の場に登場したのは2019年の箱根駅伝。その後もセンチュリーGRMNに関する明確な発表はありませんでしたが、2019年1月に開催された「東京オートサロン2019」で、今度は黒色のセンチュリーGRMNがサプライズで登場しています。
このとき、ベースとなる3代目センチュリー(セダン)に対し、前後のスポイラー、サイドスカートなど専用エアロを備えていることや、サイズアップされたタイヤが採用されるなど、走行性能を高めるカスタムが施されていることがわかりました。
ちなみに、2023年にSUVモデルが発表された際にも、SUVモデルのGRMNもお披露目されています。同車はSUVのながらスライドドアを備えており、会場を驚かせました。
たびたび登場するセンチュリーGRMNですが、市販化については一切触れられないままここまで来ましたが、ここにきて“市販スタディモデル”とも呼べる一台が公開されたのです。
ジャパンモビリティショー2025に登場したセンチュリーGRMNは、市販化を視野に入れて検討するために作られたモデルだといいます。
このセンチュリーGRMNと、通常のセンチュリーの違いについて、担当者は次のように教えてくれました。
まずエクステリアでは、センチュリーSUVと同様のデザインのグリルを採用したほか、グリルやフロントリップなどの各種パーツに西陣織のカーボンがあしらわれています。また、ブレーキキャリパーは“センチュリークーペ”のボディカラーから着想を得たオレンジ色となっています。
次に、インテリアでは、見た目に大きな変更はありませんが、ドアパネルにはエクステリア同様に西陣織のカーボンが配されています。またシートのステッチにもセンチュリークーペと同じオレンジ色が採用されています。
パワートレインや足回りに関する変更点については詳細は明かされていませんが、ベースとなるセンチュリーのシステム最高出力431馬力を発揮する5リッターV型8気筒エンジン+モーターのハイブリッドシステムから、多少のチューンナップはあるかもしれませんが、エンジンごと変わるなど大きな変更はないと思われます。
実際に市販となれば、これまでのセンチュリーにはなかった新たな“スポーティセンチュリー”の誕生となります。期待して、続報を待ちましょう。
Writer: くるまのニュース編集部
【クルマをもっと身近にするWEB情報メディア】
知的好奇心を満たすクルマの気になる様々な情報を紹介。新車情報・試乗記・交通マナーやトラブル・道路事情まで魅力的なカーライフを発信していきます。クルマについて「知らなかったことを知る喜び」をくるまのニュースを通じて体験してください。



















































