知らないと損! ETC割引は「休日・深夜」だけじゃない? 平日最大50%還元から定額乗り放題まで徹底解説
ETC割引、休日・深夜だけだと思っていませんか?実は平日の通勤・通学で最大50%還元される割引や、圏央道がお得になるETC2.0割引、旅行に便利な定額乗り放題「ドラ割」など、活用すべき割引は他にもたくさん。あなたの使い方に合うお得なプランを見つけましょう。
ETCは何がお得なの?休日・深夜割引だけじゃない!? 定額乗り降りし放題の割引なども紹介
高速道路において、ETCを利用すると現金支払よりも料金が安くなります。
しかし、具体的にどのような割引があり、どこの区間でどれくらい安くなるのか分からないという人もいるかもしれません。ETCには、どのような割引があるのでしょうか。

●休日・深夜割引だけじゃない!あなたは全部知ってる?
ETC割引には、休日や深夜割引のほかにもさまざまな割引が存在します。
NEXCO東日本によると、現在は以下のようなETC割引を提供しています。
ーーー
・平日朝夕割引:利用回数に応じて還元額が付く
・休日割引:土日祝限定で地方部の料金が30%割引
・深夜割引:毎日0~4時は30%割引
・ETC2.0割引:圏央道(新湘南バイパスを含む)をお得な料金で通行可能
・外環道迂回利用割引:東京外環道を1JCT間のみ迂回利用しても直行した場合と同じ通行料金になる
・千葉外環迂回利用割引:湾岸線または横浜・川崎エリアを発着の常磐道を利用するETC車が、東京外環道の三郷JCTから高谷JCTまでを迂回した場合は直行した場合と同じ通行料金になる
・関越特別区間(水上~湯沢間)ETC料金:1km当たりの料金39.36円(普通車)が24.6円(普通車)に
・ETCアクアライン割引・ETC時間帯別料金:アクアラインにおいて、土日・祝日に上り線(木更津→川崎方面)を通行する車両を対象にETC時間帯別料金で走行
・通勤パス:利用月の月初から月末までの1カ月間、各日最初の3回までの走行のみ指定区間内を最大50%割引
・ETCドライブ割引「ドラ割」:特定区間内の高速道路を定額で乗り降り可能
ーーー
上記のうち、一般的に利用されることが多い、平日朝夕割引/休日割引/深夜割引について詳しく見ていきましょう。
●平日朝夕割引
平日朝夕割引は、事前にETCマイレージサービスに登録することで利用できる割引です。
平日の朝6時〜9時、夕方17時〜20時が割引対象。NEXCO3社が管理する、地方部の高速道路および宮城県道路公社の仙台松島道路が割引対象道路となっています。ただし、東京・大阪近郊は対象外なので注意してください。
平日朝夕割引は、平日の朝・夕の時間帯、それぞれ最初の1回目の走行が割引の対象となります。割引分をETCマイレージサービスの還元額として後日還元する仕組みになっており、最大50%還元されるのが魅力です。
1ヶ月間のETCの利用回数に応じて最大100km相当分還元されるため、非常にお得です。なお、還元分は、利用月の翌月20日にETCマイレージサービスの還元額(無料通行分)として付与されます。
1ヶ月の割引対象になる利用回数と還元率は、以下の通りです。
ーーー
・5回~9回まで:通行料金のうち最大100km相当分を約30%分還元
・10回以上:通行料金のうち最大100km相当分を約50%分還元
ーーー
【例】
長岡IC~新潟空港ICを、平日朝夕割引の対象時間帯に普通車で往復(朝・夕1回ずつ)した場合
※1ヶ月の利用日数を5日間として計算(合計10回「1往復(2回)×5日」)
※利用回数が10回のため還元率50%が適用される
・長岡IC~新潟空港 ICのETC通常料金(普通車):1,950円
・還元率適用後の料金:1,950円〈ETC通常料金〉×(1-0.5〈還元率50%〉)=975円 → 980円
※四捨五入で10円単位の端数処理を行う
ETC通常料金から還元率適用後の料金を差引くと…
・1,950円〈ETC通常料金〉-980円〈還元率適用後の料金〉=還元額970円
・還元額970円×10回=9,700円
上記の計算で、翌月に付く還元額は9,700円ということになります。
●休日割引
休日割引は、普通車・軽自動車等限定の割引サービスで、地方部の高速道路が30%割引になります。
割引対象日は土曜日・日曜日・祝日となっており、NEXCO3社が管理する、地方部の高速道路および宮城県道路公社の仙台松島道路が割引対象道路です。ただし、東京・大阪近郊は対象外なので注意してください。
【例】
上信越道~常盤道(長野~水戸)を走行した場合
・ETC通常料金:6,290円
・割引後料金:4,400円(30%割引)
新座料金所(練馬)~東松山~新潟西を走行した場合
・ETC通常料金:6,920円
・割引後料金:5,160円(30%割引)
上記の場合、地方部区間は割引料金になりますが、東京近郊区間は割引対象外です。
また、2025年度以降、3連休は休日割引が適用されないので要注意です。休日割引適用除外日については、NEXCOのホームページをご覧ください。
●深夜割引
深夜割引は、毎日午前0時〜午前4時の間に限り30%割引になるサービスです。
すべての車種が対象になっており、NEXCO3社が管理する、地方部の高速道路および宮城県道路公社の仙台松島道路が割引対象道路です。ただし、京葉道路・第三京浜道路・横浜新道・横浜横須賀道路は割引対象外なので注意してください。
【例】
新座料金所(練馬):入3:50
新潟西:出8:00
上記の場合、新座料金所を午前0時〜午前4時の間に通過しているため深夜割引が適用されて、以下のような金額になります。
・ETC通常料金:6,920円
・割引後料金:4,840円(30%割引)
●圏央道はETC2.0割引がお得!?
ETC2.0の場合、圏央道(新湘南バイパスを含む)をお得な料金で通行可能です。
高速自動車国道の普通区間の料金水準(例えば普通車の場合は24.6円/km)の料金に割引されるため、圏央道をよく利用する人はETC2.0をセットアップした車載器を搭載するのがおすすめです。
【例】
大井松田~相模原(44.9km)を普通車で走行した場合
・ETC2.0以外:1,500円
・ETC2.0:1,390円
●高速道路が定額で乗り降り自由!? 超お得な「ドラ割」
NEXCO3社では、事前に申し込むことで特定区間内の高速道路を定額で自由に乗り降りできる割引サービスも提供しています。
旅行や観光の際におすすめの割引サービスで、観光施設の入場料割引などの優待サービスが付いているケースもあります。
以下は、ドラ割の一部プランを普通車で利用した場合の料金です。
ーーー
・北関東周遊フリーパス(周遊プラン):7500円/3日間(北関東エリア)
・HOKKAIDO LOVE!道トクふりーぱす:10700円/4日間(北海道エリア)
・東北観光フリーパス(東北6県周遊プラン):10700円/3日間(東北エリア)
・中央日本四県周遊ドライブプラン:18300円/4日間(新潟・長野・山梨・静岡)
ーーー
上記のようにエリアごとに複数のプランを提供しているため、詳しくはNEXCOのホームページなどを確認してください。
なお、利用区間・時間帯によっては、平日朝夕割引や深夜割引を利用したほうがお得なケースもあるので、料金を比較してから利用するようにしましょう。
ここまで紹介してきたように、ETCを上手く利用することでお得に高速道路を走行できます。ただし、条件が設けられている割引もあるので、事前に詳細をチェックしてから利用するようにしましょう。
Writer: マツ
2022年からフリーのWEBライターとして活動開始。上場企業からの依頼で、SEO記事を中心にVOD・通信系(WiFi・光回線など)などのジャンルを執筆して経験を積む。現在も企業が運営する複数のメディアで記事を執筆。読者に役立つ内容を、わかりやすく執筆することを心掛けている。















