ホンダの「プレミアムSUV」に注目! 精悍&スポーティな独自デザインがカッコいい! 「シビック」譲りの走りがスゴい「ZR-V」とは!
実用性とスポーティさを兼ね備えたクロスオーバーSUVとして誕生したホンダ「ZR-V」は、完成度が非常に高いと評判です。一体どのようなモデルなのでしょうか。
精悍&スポーティな独自デザインがカッコいい!
高い実用性とスポーティさを兼ね備えた、プレミアムなクロスオーバーSUVがホンダ「ZR-V」。
クロームメッキの多用で高級感を演出する手法ではなく、むしろクローム装飾を極力減らし、さらにはキャラクターラインも減らしてクルマ本来のシルエットを前面に打ち出したスタイリッシュさが特徴となっています。

そして、輸入車の高級SUVにも似たデザインや、スポーツカー並みのパフォーマンスを実現したとされる走行性能など、ZR-Vはトータルでの完成度の高さが評価されているのですが、どのようなSUVなのでしょうか。
ZR-Vのパワーユニットは、1.5リッターターボエンジンまたは2リッター+2モーターの「スポーツe:HEV」の2種類が用意され、駆動方式はFFまたはリアルタイム4WDが選択可能です。
グレードは、ターボ車、スポーツe:HEVのどちらにも、スタンダードな「X」と上級モデルの「Z」が設定されています。
プラットフォームは「シビック」と共通ですが、全長4570mm×全幅1840mm×全高1620mmと全体のサイズは大きいのに、ホイールベースはシビックより80mm短い2655mmとなっています。
ZR-Vは、「ヴェゼル」と「CR-V」の中間を埋めるモデルとして登場。フロントセクションはシビック、リアセクションはより堅牢なCR-Vのものを組み合わせています。
また、悪路走破性が求められるSUVらしく最低地上高は190mmを確保。あまり高過ぎないことから、オンロードも重視していることがうかがえます。
走行性能的には「スポーツカーのような走り」がコンセプトになっており、シビック譲りのプラットフォームとパワートレインがベースなっているのですから、オンロードのスポーツ走行も得意なセッティングになっています。
オーナーの意見として「リニアな加速感とフワフワ感のないしっかりした足回り」(20代・Gさん)や「ワインディングでも素直な操作感」(40代・Nさん)「今まで乗ったSUVのなかで最も欧州車っぽい」(60代・Kさん)など、そのバランスの良い走りとSUV(スポーツ・ユーティリティ・ビークル)の「S」が強調された運転感覚が高評価を得ているようです。
一方で、ほかの国産SUVとは似ていない独自路線のエクステリアには賛否両論ありますが、実はシンプルに見えてかなり考えられたもの。写真よりも実物を見て気に入る人も多いデザインとなっています。
ホンダの販売店スタッフも、ZR-Vの完成度の高さは実車を目の前にしないと伝わりにくいと言います。
「ほかのSUVと比べるとなだらかなデザインのせいでしょうか、ぱっと見が地味に捉えられがちかもしれません。ただ、実車を目の前にすると、精悍でスポーティな印象を受けるお客様が多い印象です。
販売戦略的にも”スポーツ感“をもっと前面に打ち出したほうがキャラクターは伝わると思います。
個人的にはe:HEVモデルは快適さが際立ちますが、1.5リッターターボの4WDは走らせて楽しめるグレードだと思います」
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万人受けはしないかもしれないけれど、不思議な魅力があるZR-Vは、「SUVは欲しいけど、走りも楽しみたい」という人に最適なモデルでしょう。
ターボの4WDに、オプションのパフォーマンスダンパーも標準装備にして、シビックのような「RS」グレードが誕生すれば、新たな魅力を訴求できそうです。
Writer: くるまのニュースライター 金田ケイスケ
2000年代から新車専門誌・輸入車専門誌編集部を経て独立。専門誌のみならずファッション誌や一般誌、WEB媒体にも寄稿。
中古車専門誌時代の人脈から、車両ごとの人気動向やメンテナンス情報まで幅広く網羅。また現在ではクルマに限らずバイクやエンタメまで幅広いジャンルで活躍中。


















































