「冬の準備」もうやった? “軽油“が凍る!? 車の冬支度、早めがお得な理由と必須対策

冬の準備…「まだ早い」と思っていませんか。実はスタッドレスタイヤの早割など、車の冬支度は今が一番お得です。本格的な冬で慌てる前に、バッテリーや冷却水の点検、融雪剤対策、いざという時に役立つ便利グッズまで、必須の準備を徹底解説します。

クルマの冬支度は早いほうがお得!?意外と知らない豆知識やあると便利な冬対策グッズも紹介

 肌寒い季節になってきましたが、クルマの冬支度はできていますでしょうか。

「まだ早い」と思っている方もいるかもしれませんが、本格的に冷え込む前に準備をしておいたほうがいいでしょう。

 本記事では、クルマの冬支度について詳しく解説していきます。

クルマの冬支度は早いほうがお得!?意外と知らない豆知識やあると便利な冬対策グッズも紹介(画像はイメージ/フォトAC)
クルマの冬支度は早いほうがお得!?意外と知らない豆知識やあると便利な冬対策グッズも紹介(画像はイメージ/フォトAC)

 クルマの冬支度で代表的なものといえば「スタッドレスタイヤ(冬タイヤ)」です。

 北海道や東北など雪が多い地域では必需品ですが、関東圏などの人も準備をしておいたほうがいいでしょう。

 スタッドレスタイヤは新品の場合、本来の性能を発揮するために、雪がない道路で100〜200km程度慣らし運転する必要があります。

 100〜200km走るのに必要な期間は人によって異なると思いますが、早めに準備するに越したことはありません。

 なお、スタッドレスタイヤの購入を検討している場合、カー用品店によっては9〜10月にかけて「早期履き替えキャンペーン」といったセールを実施しているので、通常価格より安くスタッドレスタイヤを購入可能です。

 逆に、本格的な冬シーズンに入る11月以降は需要が高まり定価での販売になり、人気商品は品薄になるため、スタッドレスタイヤを買うなら今がお得なタイミングです。

 スタッドレスタイヤはいらないという人も、万が一の時に備えてタイヤチェーンを用意しておくと安心です。

 冬に雪が降らないような地域でも、一時的に大寒波がやってくる可能性があります。

 もし雪が降ったり路面が凍結したりしても、タイヤチェーンがあれば不測の事態を回避可能です。

 初めての人でも簡単に装着できるものがあるので、検討しておくといいでしょう。

 降り積もった雪を溶かすために使用する融雪剤には、塩分が入っています。しかし、クルマの多くの部分は鉄でできています。そのため、付着するとサビの原因になるので注意が必要です。

 融雪剤がまかれている道路を走った後はサビを防ぐためにすぐに洗車したほうがいいですが、日常的にクルマに乗る人は大変でしょう。

 融雪剤によるサビを防ぎたい人は、クルマの足まわりに防腐剤をコーティングするのがおすすめです。

 また、北海道など冬の気温が氷点下になる地域に住んでいる方は、エンジンの冷却水(LLC)にも注意しなければなりません。冷却水は凍りにくい性質があり、新車の場合は濃度が30%。氷点下15度までは凍りません。

 しかし、氷点下15度以下になる可能性がある地域に住んでいる方は、濃度を40〜50%程度にするなど、最低気温に合わせて調整する必要があります。

 なお、冷却水は消耗品であり、経年劣化により酸化します。酸化すると腐食性物質が生成されて、冷却水が正常に循環しなくなり、オーバーヒートする可能性があるので注意してください。

 冷却水は高寿命タイプの商品もあるので、しばらく交換していない人はこの機会に交換しておいたほうがいいでしょう。

 氷点下になる地域では、ウインドウォッシャー液が凍ることもあります。年末年始などに寒冷地へ行く予定がある人は、ウォッシャー液の濃度を高めておくと安心です。

 エタノール10%配合のウォッシャー駅の場合、原液のみ使用で氷点下6度までは凍りません。

 冷却水やウォッシャー液のチェックと合わせて、エンジンオイルの交換もしておくといいでしょう。一般的にエンジンオイルは半年もしくは5000km走るごとに交換するといいと言われています。

 しかし、冬はエンジンに負荷がかかりやすいため、冬支度のタイミングでオイル交換するのがおすすめです。

 エンジンオイルは気温が低いと固くなる性質があり、固い状態だとエンジン内部でスムーズに循環できなくなります。そのため、冬は気温が低くても十分な性能が期待できる柔らかいタイプのエンジンオイルに交換するといいでしょう。

 冬はバッテリーのトラブルも多いため、早めに点検してもらうのがおすすめ。特に、古いバッテリーは寒さによる影響が出やすいです。

 新品のバッテリーでも、外気温が0度で80%程度、氷点下20度だと50%程度の性能しか発揮できないと言われています。

 一般的に、クルマのバッテリーは鉛蓄電池であり消耗品です。新品でも氷点下のなかで十分な性能を発揮できないのであれば、古いバッテリーだとなおさらエンジンがかからないなどのトラブルが発生する可能性があります。

自分でバッテリーの状態をチェックするのは難しいため、こちらも冬に備えて整備士に見てもらうといいでしょう。
知っておきたい冬支度の豆知識・対策グッズ
ここからは、冬に備えて覚えておきたい豆知識や、冬対策のグッズを紹介します。

 ディーゼルエンジンのクルマに乗っている人は、寒冷地で乗る際に注意しましょう。ディーゼル車の燃料である軽油は凍る可能性があります。そのため、寒冷地で売られている軽油と一般的に販売されている軽油の成分は仕様が異なるのです。

 たとえば、そのことを知らずに年末年始などに東京から寒冷地へ行くと、軽油が凍ってエンジンがかからなかったり、エンジントラブルに繋がる可能性があります。

 そのため、温暖な地域から寒冷地に行く際は、満タンにはせず目的地に着くまで必要な分のみ給油して、残りは現地で入れましょう。寒冷地で販売されている軽油は凍りにくい成分に調整されているので、エンジントラブルのリスクを低くできます。

 北海道や東北地方に限らず、関東圏などでも大寒波によって雪が積もることがあります。天気が雪予報の場合は、クルマのワイパーを立てておきましょう。

 そのままの状態で雪が積もると、フロントガラスが凍って張り付いてしまう可能性があります。最悪の場合は、雪の重みでワイパーが曲がってしまうこともあるので注意してください。

 冬は冷え込むと、フロントガラスが凍結します。お湯をかけて溶かすという人もいますが、フロントガラスが割れる可能性があるのでやめましょう。フロントガラスが凍った際は、解氷スプレーがあるとすぐに溶けるので便利です。

 また、雪が積もったときのために、軽量タイプの除雪用スコップやスノーブラシがあると役立ちます。

※ ※ ※

 最後に、雪道でスタックしてしまったときのために、けん引ロープを積んでおくのを強くおすすめします。

 温暖な地域に住んでいる方はピンとこないかもしれませんが、降雪地帯に住んでいる人は、けん引ロープで救出されるクルマを一度は見たことがあるでしょう。

 どうやっても脱出できないとき、けん引ロープがあれば近くのクルマに協力してもらって救出してもらうことが可能です。

 ここまで紹介してきたように、冬に備えて準備しておくことは複数あります。自分は大丈夫とは思わず、万が一の事態に備えて早めに冬支度を進めておきましょう。

【画像】 降雪地域で起こる意外な“トラブル“を画像でチェック!(19枚)

参加無料!Amazonギフト券贈呈 自動車DXサミット BYD登壇 最新事例を紹介(外部リンク)

画像ギャラリー

Writer: マツ

2022年からフリーのWEBライターとして活動開始。上場企業からの依頼で、SEO記事を中心にVOD・通信系(WiFi・光回線など)などのジャンルを執筆して経験を積む。現在も企業が運営する複数のメディアで記事を執筆。読者に役立つ内容を、わかりやすく執筆することを心掛けている。

実績500万人超!お得に車売却(外部リンク)

新車不足で人気沸騰!欲しい車を中古車で探す

【NEW】自動車カタログでスペック情報を見る

【2025年最新】自動車保険満足度ランキング

最新記事

メーカーからクルマをさがす

国産自動車メーカー

輸入自動車メーカー