三菱の新型「軽SUV」まもなく発売! 内外装を全面刷新で“2代目”に進化! 開発陣が語る「デリカミニ」の“進化の裏側”と“三菱らしさ”のこだわりとは?

こだわりの内装と快適装備

 内装面でも進化が見られます。「ダイヤル式ドライブモードセレクター」をはじめ、エアコン操作パネルもデリカミニ専用設計です。そこには、三菱らしい“走りへのこだわり”が込められています。

三菱新型「デリカミニ」の内装
三菱新型「デリカミニ」の内装

 平山氏:「エアコンの基板を共有すると、ドライブモードセレクターを運転席から操作しづらい位置にしか配置できません。『4WDの三菱』として、ドライブモード操作の快適さには特にこだわりました。」

 塚田:12.3インチナビと7インチメーターを連結したようなデザインも印象的ですね。オープニング時には“デリカミニの目”が表示され、開発段階で女性ユーザーからも大好評だったとか。

 上位グレードではインテリアパネルの巻物に高級感ある素材を採用し、ギア感・質感の向上を図っています。下位グレードでも樹脂素材ながら十分な質感を確保しているそうです。

 塚田:機能面では「Google搭載インフォテイメントシステム」と「接近時アンロック・降車時オートロック」が注目ポイントですね。

 堀井氏:「“OK, Google”と話しかければGoogleマップやGoogleアシスタントが使え、10年間無料で利用できます。Google Playストア経由で音楽アプリや、停車中には動画サイトも楽しめます」

「また、『接近時アンロック・降車時オートロック』の同時採用は軽自動車初です。キーを持って2m離れると自動で施錠、1m以内に近づくと自動で解錠します」

 塚田:居住性の面ではどのような進化がありますか。

 堀井氏:「フラットシートアレンジ時の段差を31%削減し、車中泊などでの快適性を向上させました。後席のサイドサポート形状も立体的にし、シート生地には伸縮性の高い素材を採用。フィット感と座り心地を改善しています。」

 塚田:走行性能にも力を入れられたとか。

 平山氏:「初代の乗り心地は高評価をいただきましたが、新型ではさらに磨きをかけています。『グラベル』『スノー』という三菱独自のドライブモードを採用したことで、より大胆なセットアップが可能になりました。4WDの制御系やサスペンションのチューニングは、デリカD:5のメンバーも加わり、三菱と日産両社のテストコースで徹底的に煮詰めています。現時点では“やりきった”といえる完成度です」

三菱新型「デリカミニ」
三菱新型「デリカミニ」

 ちなみに駆動方式別の販売割合に関して、初代の後期では2WD比率が高まり、最終的には2WDと4WDがほぼ半々だったそうです。

 それでも軽スーパーハイトワゴンとしては異例の4WD比率であり、新型でも4WD人気が高まりそうです。

 ヒット作だった初代の後を継ぐ難しさがありながらも、新型デリカミニには、デザイン・機能・走りのすべてに三菱らしいこだわりが詰まっています。

 一度触れて、乗ってみれば、その“新型らしさ”をきっと実感できるでしょう。

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Writer: 塚田 勝弘

中古車の広告代理店に数ヵ月勤務した後、自動車雑誌2誌の編集者、モノ系雑誌の編集者を経て、新車やカー用品などのフリーライター/フリーエディターに。軽自動車からミニバン、キャンピングカーまで試乗記や使い勝手などを執筆。現在は最終生産期のマツダ・デミオのMTに乗る。

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