全長5.1m! ホンダ「最高級ミニバン」がデカすぎ! 最新「アルファード」も超えるボディに“V型6気筒”エンジン搭載! もはや「ミニバン」超えた「ビッグバン!?」なラグレイトとは!
ホンダが過去に逆輸入し販売していた「ラグレイト」とは、一体どのようなモデルだったのでしょうか。
全長5.1m! ホンダ「超大型ミニバン」がデカすぎ!
自動車メーカーは、海外向けに展開しているモデルを、自国に輸入する形で販売することがあります。
いわゆる通称として“逆輸入”と呼ばれる販売戦略ですが、例えば近年ではホンダが中国市場向けの「オデッセイ」を逆輸入して日本で発売しました。

さらにホンダは過去にも同様の流れで海外向けモデルを日本展開しており、1999年に登場した「ラグレイト」も逆輸入という形で国内販売された一台です。
ラグレイトは、ホンダが1999年から2005年まで日本で発売したミニバンで、もともとはホンダのカナダ法人が生産していた、北米市場向けの2代目オデッセイを日本に逆輸入したもの。
当時は、すでに日本国内で日本向けの2代目オデッセイが販売されていましたが、実は2代目オデッセイは北米向けと国内モデルが「完全に別物」でした。
というのも、北米市場で最初にリリースした日本仕様の初代オデッセイが、現地では「小さい」と判断され、あまり好まれなかったからです
そのため、2代目からは北米市場向けにボディサイズを拡大、さらに大排気量のエンジンを搭載するなど、北米市場好みの一台に仕上げました。
そんな北米向けの2代目オデッセイは、日本に向けて展開する際に、日本用のオデッセイとの混同を避けるため“ラグレイト”という車名に変えて販売されたのです。
もともと北米向けのモデルということもあり、ラグレイトのボディサイズは全長5105mm×全幅1935mm×全高1740mmと、非常に大きな車体でした。
日本仕様の2代目オデッセイが全長4770mm×全幅1795mm×全高1630mmでしたから、ラグレイトは全面的に二回りほど大きいことが分かります。
もちろん車重も圧倒的で、2トン近い数値でした。
ちなみにこの全長と全幅は、ラージサイズミニバンの代表格であるトヨタ現行「アルファード」や「ヴェルファイア」よりも大きなサイズ。
そんな巨大なボディに搭載されたパワーユニットは、3.5リッターV6 SOHC VTECのJ35A型。
最高出力は205馬力・最大トルク30.2kgf.mというスペックで、大きく重いボディをグイグイと走らせる大パワーを誇りました。
そしてラグレイトは2001年にはマイナーチェンジが実施され、エンジンがJ35Aの1型から4型へと変更。
それに伴い、最高出力240馬力・最大トルク33.0kgf.mとますますパワーアップしたほか、エクステリアの変更やHIDヘッドランプといった刷新が行われました。
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ラグレイトは、日本向けモデルとは一線を画す、大きく快適な室内と高い走行性能を有した一台として評価され、最終的に1万台以上を販売。
道路の狭さからビッグサイズミニバンが受け入れられにくい日本市場において、上々の結果を残したといえます。
ちなみに北米では、ラグレイトのベース車となったビッグサイズの2代目オデッセイは大ヒットし、後継モデルも続々と登場しましたが、それらは日本導入されておらず、ラグレイトは初代モデルのみの存在となっています。
Writer: 大西トタン@dcp
(株)デジタル・コンテンツ・パブリッシング所属の編集者・ライター。幼少期に父親と一緒に灯油でエンジンのプラグを磨いたのをきっかけに車好きになる。学生時代はレーサーを目指しカートに挑むも挫折。現在は磨いた腕と知識を武器に自動車関係の記事をメインに執筆。趣味は週末に愛車フリードでのグルメ自販機巡り。





























