トヨタ「新型ランドクルーザーFJ」世界初公開! 全長4.5m級の“小さいランクル”なぜ投入? 車名「FJ」に込められた意味は? 開発者が語る注目のポイントとは!
2.7リッターガソリンを搭載する理由とは?
新型ランドクルーザーFJの最大の特色は、そのコンパクトで取り回しやすいボディサイズにあります。
全長4575mm×全幅1855mm×全高1960mmというサイズは、都市部の狭い道でも運転しやすい運転できる機動性を備えています。そして、この機動性を実現する上で鍵となったのが、プラットフォームの選択です。
ランドクルーザー250や300が採用する最新の「GA-F」プラットフォームとは異なり、FJは世界各地の過酷な現場で鍛え上げられてきた「IMV」プラットフォームを採用しました。

この理由について内山氏は、「ランドクルーザーのプラットフォームとして重要なのは、それが『いかに鍛えられてきたか』、そして『いかにお客様の生活を支えてきたか』という実績です」と、商用車にも用いられ、その耐久性が証明されているIMVがFJにふさわしいと強調します。
新型ランドクルーザーFJは、この信頼と実績のIMVをベースとしながら、さらに徹底したオフロード耐久テストを実施。ランクルとしての「信頼性・耐久性・悪路走破性」を徹底的に作り込みました。
そして、もともとのIMVのホイールベースを切り詰め、2580mmという“スーパーショート仕様”としました。この数値は、中核モデルであるランドクルーザー250の2850mmと比較し270mm短く、FJがいかにコンパクトで機敏なモデルであるかがわかります。
このショートホイールベースは、最小回転半径の小ささ(5.5mと公表)に貢献し、街中での扱いやすさを高めるだけでなく、悪路走破性においても大きな武器となるでしょう。
また、それに伴い床下には補強ブレースを追加し、ボディ剛性を高めることで、オンロードでの操縦安定性も確保しました。
搭載されるエンジンは、信頼性に定評のある2.7リッターガソリンエンジン(2TR-FE型)です。
最高出力163PS・最大トルク246Nmを発揮し、6速AT(Super ECT)とパートタイム4WDシステムを駆動します。耐久性と整備性を兼ね備えたこのエンジンは、世界各地の過酷な環境で高い信頼を得てきたユニットです。
一方で、日本仕様の他のランクルシリーズがディーゼルエンジンもラインナップする中、新型ランドクルーザーFJはグローバルで2.7リッターガソリンエンジンのみの設定(発表時点)となっています。
内山氏は「まずは価格をアフォーダブル(手頃な価格)に設定することで、日本国内はもちろん、世界中のこれまで縁のなかった地域や世代の方々にも、ランクルFJを使っていただきたいと考えている」とコメントしました。
そのほか、現代のクルマとして求められる安全装備も充実しており、最新の「トヨタセーフティセンス」を搭載し、高い予防安全性能も備えています。
なお、今回、新型ランドクルーザーFJ向けの純正アクセサリーも発表されました。
外観では、さらなる個性的なスタイルを演出する「丸目ヘッドライト」や、水中や砂埃が多い地域でも走ることができる「シュノーケルマフラー」、悪路走破時のガードとなる「ロックガード」、ルーフに荷物を積載できる「ルーフレール」など、内装は、室内のユーティリティ効率を上げる「モールパネル」などが設定される予定です。
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新型ランドクルーザーFJは、2025年10月30日から開催される「ジャパンモビリティショー2025」の会場で一般公開される予定です。
正式な発売は2026年の年央頃を見込んでいます。





















































