ホンダ斬新「“大きな”スーパーカブ」が凄い! 大排気量“250cc”水冷エンジン搭載した「パワフル仕様」! ビッグボディに「巨大ホイール」採用した衝撃的バイク「ボスカブ」とは!
ホンダの人気ビジネスバイク「スーパーカブ」。実は同車を大排気量化したモデルが、過去に提案されていました。
ホンダ斬新「“大きな”スーパーカブ」が凄い!
ホンダは2025年10月16日、原付一種の新たな区分基準「新基準原付」に適合した新型「スーパーカブ110 Lite」シリーズを発表しました。
また同日に、原付二種の「スーパーカブ110」シリーズについてもカラーバリエーション変更と価格改定を発表しました。
こうしてスーパーカブシリーズの各モデルに注目が集まる昨今ですが、実はホンダは250ccクラスに大型化したスーパーカブも過去に発表していたのです。

そのモデルこそが、ホンダが1999年に「第33回 東京モーターショー」で世界初公開したコンセプトバイクの「BOSS CUB(ボスカブ)」です。
ボスカブは、スーパーカブが持つ利便性や乗りやすさを継承しながらも、週末のツーリングをより快適に楽しめるようサイズと排気量に余裕を持たせた、「大人のためのウィークエンドバイク」として開発されました。
ボディサイズは全長1820mm×全幅770mm×全高1040mmと、当時のスーパーカブ50(全長1800mm×全幅660mm×全高1010mm)と比較して車体全体を拡大。
デザインは、スーパーカブのテイストを色濃く残しつつ、大人の嗜好に応える洗練されたスタイルが特徴で、上記のワイドなボディが快適性と高い安定感を実現していました。
外装面では、ウインドプロテクション効果の高い取り外し可能なレッグシールドを備えて、快適性を確保。
シート形状は、1998年にブラジルで登場したスーパーカブの派生モデル「C100 Biz」で採用されていた、厚みのある前後席一体型シートを採用することで、長距離の運転でも疲れにくいよう配慮されていました。
足回りには、フロントにブレーキディスク、リアにドラムブレーキを搭載し、制動力を飛躍的に向上。
さらに、5スポークの大径アルミホイールとバイアスタイヤを装着し、走行安定性を確保するとともに、スポーティな印象を演出していました。
そんなボスカブのパワーユニットには、248ccの水冷4ストロークOHC単気筒エンジンを搭載。
これにトルコン式ミッションを組み合わせることで、250ccクラスならではのパワーとスムーズな加速、そしてオートマチック仕様ゆえの手軽な操作性を両立させていました。
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このように、スーパーカブの持つ実用性と乗りやすさに、250ccクラスの走行性能を加えたボスカブは、日常の移動手段としてはもちろん、レジャー用途にも適した魅力的な提案でした。
モーターショーでの発表以降、市販化を期待する声が多く上がりましたが、残念ながらボスカブはコンセプトモデルとしてのみの登場にとどまり、現在まで販売されていません。
しかし、スーパーカブのDNAを受け継いだユニークなコンセプトとデザインは、多くのバイクファンの記憶に深く残っており、現在でもインターネット上ではその市販化を待ち続けているという声が多く見られるほどの根強い人気を誇る、伝説的なモデルです。
Writer: くるまのニュース編集部
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