ダイハツ新型「ミゼット」28年ぶり復活! “軽”より小さい「ちんまり&レトロボディ」は3人乗り! 街乗りに“超ちょうどいい”斬新すぎ「1+2シート」採用した“X”JMSで公開!
「ジャパンモビリティショー2025」に向けたダイハツのCMに、「ミゼットX」というコンセプトカーが登場しました。一体どのようなクルマになるのでしょうか。
ダイハツ新型「ミゼット」28年ぶり復活!
2025年10月13日、トヨタは10月下旬から開催される「ジャパンモビリティショー(JMS)2025」に向けて、ショーに出展するコンセプトカーが登場する各ブランド(センチュリー、レクサス、GR、トヨタ、ダイハツ)のCMを公開しました。
なかでも、ダイハツのCMに登場したコンセプトカー「ミゼットX」が注目を集めています。

この「ミゼット」という車名は、ダイハツにとってレジェンド級の重要な存在です。
1957年に登場した初代ミゼットは、小さな3輪モデルでした。
街中をスイスイと走る姿は、「街のヘリコプター」と呼ばれ、やがてダイハツを象徴する大ヒットモデルに成長したのです。
その後、ダイハツはラインナップを4輪の軽自動車に移行したため、1970年代にはミゼットの歴史は一旦終了。
しかし1996年に、1人および2人乗り軽4輪の商用車として、「ミゼットII」が復活します。
とはいえ、このミゼット2は話題にこそなりましたが商業的なヒットにはつながらず、短命なモデルとして販売を終えました。
そんなダイハツの歴史的モデルを28年ぶりに復活させたコンセプトカーが、今回紹介するミゼットXです。
詳細は現在のところ明らかにされていませんが、公開された写真からは様々なことが分かります。
まず、ミゼットXは3輪ではなく4輪車であり、運転席は左右の真ん中にあります。
これは一見すると1人乗りのようにも思えますが、運転席の後ろにはシートベルトの付いた小さなシートが2座あるように見えます。
さらにCMでは、後ろヒンジのドアを開けて、子ども2人を迎えにいくお母さんの姿も描かれていますから、大人1人+子ども2人の計3人乗りモデルとなるのかもしれません。
パワートレインについては、まだ説明はありませんが、フロントマスクに冷却用のグリルなどが見当たらないことから、モーター駆動のEVである可能性が高いのではないでしょうか。
実際これくらいの超小型車であれば、そして近所を走る程度の用途であるなら、小さなバッテリーで航続距離が短くとも、それほど問題はないはず。
サイドミラーが存在しないのは、デジタルカメラ式の液晶ミラーを採用している可能性もありますし、デザイン優先のコンセプトカーゆえの処理かもしれません。
そのほか、車体後部のトランク状のパーツは、取り外しができるようになっている様子。
CMでは荷台仕様だけでなく、フードカー仕様、サーキット仕様、2人乗りの座席を追加した人力車(?)仕様までが提案されていました。
※ ※ ※
小さいけれど、大きな可能性を秘めたクルマ。それがミゼットXということでしょう。
このようなキュートなクルマがコンセプトカーで終わらず、量産車として販売されることになれば、街の風景はもっと楽しいものになるはず。
今後ダイハツから発信されるであろうミゼットXの続報に、期待せずにはいられません。
Writer: 鈴木ケンイチ
1966年生まれ。國學院大学経済学部卒業後、雑誌編集者を経て独立。自動車専門誌を中心に一般誌やインターネット媒体などで執筆活動を行う。特にインタビューを得意とし、ユーザーやショップ・スタッフ、開発者などへの取材を数多く経験。モータースポーツは自身が楽しむ“遊び”として、ナンバー付きや耐久など草レースを中心に積極的に参加。見えにくい、エンジニアリングやコンセプト、魅力などを、分かりやすく説明するように、日々努力している。最近は新技術や環境関係に注目。年間3~4回の海外モーターショー取材を実施。



































