ホンダは2025年10月16日、原付一種（第一種原動機付自転車）の新しい区分基準に対応したスクーター「Dio110 Lite（ディオ110ライト）」を発表しました。

　発売日は11月20日で、日常の移動に求められる軽快さと扱いやすさを両立したモデルとなっています。

　ディオ110ライトは、2025年から新たに追加された原付一種の区分基準（いわゆる“新基準原付”）に適合したモデルで、排気量50cc超〜125cc以下、最高出力4.0kW以下という枠組みに合わせて設計されています。

　従来の原付に比べてゆとりある走行性能を備えつつ、免許区分は従来と同じ原付一種で運転できるのが大きな特徴です。

　搭載されるエンジンは、従来の「Dio110」に採用されている空冷・4ストローク・OHC単気筒の109ccユニットをベースに、最高出力を5馬力（3.7kW）／5250rpmに最適化したもの。

　燃費と力強さを両立するホンダ独自の「eSP（enhanced Smart Power）」エンジンを採用し、日常の走行シーンでスムーズな加速を実現しています。

　また、信号待ちなどでエンジンを自動停止する「アイドリングストップ・システム」を装備し、電子制御式ACGスターターによって静かで滑らかな再始動を可能にしました。

　燃料消費率はWMTCモード値で56.6km／Lと高効率で、環境性能にも優れています。

　足まわりには、安定感と快適性を高める14インチの大径ホイールを採用。フロントには油圧式ディスクブレーキ、後輪にはリーディング・トレーリング式ブレーキを備え。

さらに前後輪を連動して制動力を配分するコンビブレーキシステムを標準装備するなど、安全面にも配慮されています。

　シートはベースモデルより15mm低い745mmのローシート仕様で、足つき性を改善。小柄なライダーでも安心して乗れる設計となっています。

　収納面でも充実しており、フロントには蓋付きインナーボックス、シート下には容量17リットルのラゲッジボックスを装備。サイドスタンドとメインスタンドを標準で備え、使い勝手の良さも魅力です。

　外観デザインは、ダイナミックなボディラインに幾何学模様のアクセントを施し、アクティブで上質感のある印象に仕上げられています。

ボディカラーは、鮮やかな「キャンディラスターレッド」、精悍な「マットギャラクシーブラックメタリック」、上品な「パールスノーフレークホワイト」の3色展開。

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　製造はホンダベトナムでおこなわれ、日本国内での年間販売計画は9000台。

　ディオ110ライトの価格（消費税込）は23万9800円です。また、同モデルは10月29日から開催される「ジャパンモビリティショー2025」ホンダブースで初展示される予定です。