トヨタ「エスティマ“後継車”」がスゴい! 「アルファード」より大きくて掃除機付き!? 「乗り心地がいい」と評判の“全長5m超え大型ミニバン”「シエナ」米国モデルへの反響は?
トヨタは北米で「シエナ」という大型ミニバンを販売しています。日本でもかつて販売されていた「エスティマ」の後継車として、同市場で進化したモデルですが、同車に対してどのような反響が寄せられているのでしょうか。
「アルファード」より大きくて掃除機付き!?
トヨタの「シエナ」は、主に北米市場のニーズに応えるために開発された、同社のフラッグシップミニバンです。
日本のミニバンとは異なる設計思想やサイズ感から、国内の自動車ファンからも注目を集めていますが、現在まで正規販売は行われていません。

シエナの歴史は1997年に始まり、当時北米で販売されていた「プレビア」、つまり日本の「エスティマ」の北米における後継車として登場。
ベストセラーセダン「カムリ」のプラットフォームをベースにしていたことから「ミニバンのカムリ」と呼ばれ、高い信頼性で人気を博しました。
その後、世代を重ねるごとにボディサイズを拡大し、降雪地域の需要に対応するAWD(全輪駆動)モデルを追加するなど、北米市場のニーズに合わせて進化しています。
2020年に登場した現行の4代目モデルは、シエナの歴史において大きな転換点となりました。
従来搭載されていたV型6気筒エンジンを廃止し、全グレードが2.5リッターのハイブリッド専用車へと変更され、燃費性能を大幅に向上させました。
現行シエナは、日本の「新幹線」からインスピレーションを得たと言われる、流れるようなデザインが特徴です。ボディサイズは全長約5.2m、全幅約2mと、日本で人気の「アルファード」よりも一回り大きく、広大な室内空間を実現しています。
インテリアでは、運転席と助手席の間に配置された「ブリッジコンソール」が目を引きます。2列目のキャプテンシートは最大約63.5cmスライドする機能を持ち、足元に非常に広いスペースを確保できます。
その他にも、センターコンソールの冷蔵庫や車載掃除機、後部座席への子どもの置き去りを防ぐ安全機能など、北米のファミリー層を意識したユニークで実用的な装備が充実しています。
SNS上では、シエナの国内導入を熱望する声が数多く見られます。
特に目立つのが、ハワイやグアムといった海外でシエナを実際に体験したユーザーからの「乗り心地がすごく良かった」「走りもパワフルでいいクルマ」といった実用性や快適性を評価する声です。
また、アルファードなどが持つ押し出しの強いスタイルが苦手な層からは、「厳ついデザインが苦手な人にはちょうど良い選択肢」として、シエナの落ち着いたデザインに魅力を感じるという意見も上がっています。
もちろん、2m近い全幅については「日本の道幅では厳しいかも」「道幅が広い田舎なら売れそう」といった指摘もありますが、それ以上に「日本で売ってくれたら買いたい」「このままエスティマとして国内販売してほしい」といった具体的な購入意欲を示す投稿が後を絶ちません。
中には「ドリンクホルダーより車載掃除機の方が便利」など、ユニークな装備に着目する声もあり、シエナが持つ独自の魅力に対する潜在的なニーズの高さがうかがえます。
しかし、シエナが日本で正規販売されない最も大きな理由は別にあります。
それは、搭載されている駆動用バッテリーが、日本の保安基準(UN/ECE R100-02)を満たしていないということです。
この問題により、正規販売だけでなく並行輸入も事実上不可能な状況となっており、日本のファンにとっては入手が極めて困難な一台となっています。
Writer: くるまのニュース編集部
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