日産「“3列6人乗り”ミニバン・オープンカー」が斬新すぎ! めちゃ楽しそうな“開放的ワンボックス”に「これ本当に欲しい…!」の声も! 環境にも優しい“超静音”モデル「EVガイド-II」がスゴかった!
日産は1985年に、「6人乗りミニバンのオープンカー」という斬新なモデルを公開していました。一体どのようなクルマなのでしょうか。
日産「“3列6人乗り”ミニバン・オープンカー」が斬新すぎ!
2025年10月30日から11月9日にかけ、国内最大のモーターショー「JAPAN MOBILITY SHOW(ジャパンモビリティショー)2025」が開催されます。
過去のモーターショー同様に、今年もさまざまなコンセプトカーの展示が行われ、来場者の注目を集めることでしょう。
今回は、1985年に開催の「第26回 東京モーターショー」に日産が出展した斬新なコンセプトカー「EVガイド-II」について改めて振り返ります。

第26回 東京モーターショーは、「走る文化。くるま新世代。」をテーマに、当時の歴代最多となる1032台の車両が公開されました。
ここで日産は、参考出品車15台のうちの一つとして、ミニバンタイプの6人乗りオープンカー「EVガイド-II」を出展。
このEVガイド-IIは、工場視察に訪れる皇族や国賓などのVIP送迎を想定して開発された車両とされていました。
外観をブルーとホワイトで彩ったキャブオーバータイプ形状のモデルですが、なによりも驚くのが、ルーフがすべて取り払われていることです。
座席周辺は、シートの高さほどの低いAピラーと手すりのみを設置していおり、イベントや施設内での使用を前提とした、開放的なデザインが採用されていました。
またシートレイアウトは3列シート構成で、2列目と3列目への乗り込みやすさを考慮し、左中央にドアが装備されていました。
パワーユニットには、7.5kw(約10馬力)の直流直巻モーターを搭載し、最高速度は16km/h、1充電あたりの航続距離は約60kmと公表されています。
ショー展示後、この車両は屋根付きに改造され、実際に日産の工場施設内で長年使用されたという逸話があります。
また、同じ第26回 東京モーターショーでは、このEVガイド-IIの別バージョンとして9人乗りの「EVリゾート」も展示されていました。
こちらは「開放感あふれる1BOX電気自動車」と説明され、バブル景気でゴルフ場などのリゾート施設が活況を呈していた時代背景のもと、高原のリゾートホテルにおける移動車などを想定して開発。
ボディの一部はEVガイド-IIと共通しつつも、EVリゾートには屋根が設けられ、後席は4人がけの快適なロングシートが2つ備えられていました。
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これらEVガイド-IIとEVリゾートの2車種は市販化には至りませんでしたが、日産のEV実用化に向けた重要なステップとなり、今では日産はSUVタイプの「アリア」や軽乗用車「サクラ」など、EVラインナップを拡充しています。
しかし、EVガイド-IIから約40年経過した現在も「オープンタイプのミニバン」という斬新なボディ形状を採用した市販車はいまだ存在せず、一部のクルマ好きからは「こういうクルマ本当に欲しいわ~!」「アイデアはええやん」「この車いいべ…!」「デザインを現代的にしたら通用するね」「オープンSUVを『ムラーノコンバーチブル』で実現した日産ならやってくれるはず」といった期待の声がささやかながら上がっています。
2025年10月に開催される「ジャパンモビリティショー2025」でも、日産がどんな斬新なコンセプトカーを出展してクルマ好きを驚かせてくれるのか、今から期待が高まります。
Writer: くるまのニュース編集部
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