電動キックボード利用者のマナーの悪さに不満爆発?「特定小型原動機付自転車」はなぜ“16歳以上が免許不要”で乗れるの? SNSでは免許制にすべきとの声も

SNSで広がる不安と期待の声

 しかし、制度施行から間もなく、SNSでは特定小型原付に関する投稿が相次いでいます。

 その多くは「危険だ」と指摘するもので、特に交通ルールを理解しないまま利用している人への不安が目立っています。

16歳以上であれば免許不要で乗ることができる「特定小型原付」。近年ではサービスを提供する各社も交通ルール、マナー向上に向けた施策を行っています[画像はイメージです]
16歳以上であれば免許不要で乗ることができる「特定小型原付」。近年ではサービスを提供する各社も交通ルール、マナー向上に向けた施策を行っています[画像はイメージです]

 たとえば「車道をフラフラ走るキックボードに遭遇してヒヤッとした」「信号無視して突っ込んでくるから怖い」「自転車以上にスピードが出るのに免許不要は甘すぎる」といった声が投稿されています。

 とくに、夜間や繁華街での利用では、無灯火走行や酒気帯びなどのマナー違反が問題視され、動画や写真とともに拡散されるケースも少なくありません。

 一方で、肯定的な意見もあります。

「免許なしで気軽に乗れるから観光で便利」「自転車より速くて楽」「ちょっとした移動にちょうどいい」といった声です。

 都市部では電車やバスと組み合わせて使う「ラストワンマイル」の移動手段として注目されており、シェアリングサービスを利用する若者や観光客からは好意的に受け止められています。

 kろえらを踏まえると、賛否の分かれ目は「安全性をどう担保するか」にあります。

 否定派は「免許不要でルールを知らない利用者が増えれば事故につながる」と懸念し、支持派は「条件付きで低速だから危険性は限定的」ともいいます。

 つまり、制度そのものの是非ではなく、利用者教育やマナー浸透の不足が議論の中心になっているのです。

 しかし、違反が横行するようになってしまえば、将来的に規制強化や免許制への移行も検討される可能性があります。

 このように特定小型原付は、免許不要で利用できる新しい移動手段として注目され、都市部を中心に急速に広がっています。

 制度の背景には、自転車に近い速度であることや、利用者層の幅広さを重視した政策判断がありました。

 しかし、SNSにあふれる声が示すように、安全性やマナーをめぐる不安は根強く存在します。

 信号無視や無灯火、歩道暴走といった一部の違反行為が目立つことで、制度全体に対する信頼を損なうリスクも否定できません。

 そのためには、利用者が自ら交通ルールを学び、マナーを守ることが欠かせません。また、行政や事業者が啓発活動や利用ルールの周知を強化していくことも重要です。

 利便性を活用していくためには事故を防ぎ、利用者一人ひとりの責任ある行動が求められます。

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Writer: くるまのニュース編集部

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