トヨタ新型「アクア」に超高級車「センチュリー」譲りの“上級アイテム”搭載! コンパクトカー初搭載の「ブレーキが上手くなる」快適装備がスゴすぎる! 一体どんな機能?
トヨタ「アクア」の一部改良で、「スムーズストップ制御」という機能がコンパクトカー初搭載されました。高級車の「センチュリー」や「アルファード」に搭載されている制御ですが、どのようなものなのでしょうか。
「アクア」に高級車譲りの“上級アイテム”初搭載!
2025年9月1日に行われた一部改良で、トヨタの「アクア」は大きく進化しました。
内外装、装備など、マイナーチェンジに匹敵する変更が加えられたアクアですが、話題のひとつとなっていたのがシームレスな減速を実現する「スムーズストップ制御」です。
一体どのような制御なのでしょうか。

スムーズストップ制御は、ブレーキの踏み始めや停止直後の揺り返しによるショック低減を狙いとした制御です。
ブレーキの踏み始めと停止直後はブレーキペダル操作を繊細に行う意識をしないと、車体の前後方向の姿勢変化量が大きくなり乗員に不快感を与えてしまいます。
特にアクアのようなストロングハイブリッド車は回生ブレーキなどとの兼ね合いもあり、減速開始から停止までの一連の流れがシームレスに行いにくいと感じる人も多いのではないでしょうか。
そんなブレーキの難しさを軽減してくれるのがこのスムーズストップ制御で、2023年9月に発表された「センチュリー」やプラグインハイブリッドの「アルファード」「ヴェルファイア」など、コンフォート性能をより重視するショーファーカーの需要が多い高級モデルに装備されていた機能です。
コンパクトカーはもちろん、ショーファーカー需要の多いモデル以外に採用されたのは今回のアクアが初めてで、アクアが掲げている「上質・先進」といったイメージをより具現化するために搭載を決定したという背景があるそうです。
コンパクトカーへ初搭載ということもあり、開発が難しい部分もあったと言いますが、何度も改良とテスト走行を行い満足のいく走りを実現しました。
思えば、現行アクアが登場した時も最上級グレード「Z」にはレクサスブランドで採用されている「スウィングバルブショックアブソーバー」が装備されていることが話題となっていました。
そのような点からも、このクラスで一番の乗り心地を味わいたいのであれば、アクアは無視できない存在であったのですが、今回のスムーズストップ制御採用によってその魅力はさらに進化したと言えます。
その他、アクアに歩行者/自転車運転者/駐車車両に対する操舵・減速支援等を行うPDA(プロアクティブドライビングアシスト)が採用され、高速道路だけでなく市街地でも運転支援システムが充実。プリクラッシュセーフティの対象物にバイクが追加されるなど、今回の改良では安全面の進化も多く見られました。
Bセグメントトップの先進性と上質さを目指して進化したアクアが、より魅力的な車種になったのは間違いありません。
Writer: 西川昇吾
1997年生まれ、日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会員。大学時代から自動車ライターとしての活動をスタートさせる。現在は新車情報のほか、自動車に関するアイテムや文化、新技術や新サービスの記事執筆も手掛ける。また自身でのモータースポーツ活動もしており、その経験を基にした車両評価も行う。













































