新「“FR”スーパースポーツ」発表! オープンカーに680馬力超え「V8」搭載×専用の「豪華装備」がスゴい! アストンマーティン「ヴァンキッシュ/DB12」に誕生60周年モデルが英国で登場
アストンマーティンは2025年9月10日、オープントップモデルの呼称「ヴォランテ」の誕生60周年を記念した特別仕様車を発表しました。どのような特別な1台に仕上がっているのでしょうか。
アストンマーティン英国法人は2025年9月10日、英国ゲイドンで「ヴォランテ」誕生60周年を記念した特別仕様「60th Anniversary Editions(60周年エディション)」を発表しました。
ラインナップは「DB12ヴォランテ」と「ヴァンキッシュ ヴォランテ」に設定され、それぞれ限定60台ずつ、計120台の超希少モデルとなります。

アストンマーティンの「ヴォランテ」は1965年、「DB5」最終シャシをベースに「DB6」のデザインを組み合わせた「ショートシャシ・ヴォランテ」に始まりました。
以降、「DB6ヴォランテ」「DB7ヴァンテージ ヴォランテ」「DB9ヴォランテ」「DBSヴォランテ」など歴代モデルに継承されて、アストンマーティンのオープントップGTを象徴する名として受け継がれてきました。
現行の「DB12ヴォランテ」は全長4725mm×全幅1980mm(ミラー含む2135mm)×全高1295mmの堂々としたボディに、最高出力680馬力を発生する4リッター V8ツインターボエンジンを搭載。FR(後輪駆動)方式を採用し、クラシックなGTスポーツらしい走りを実現しています。
0-60mph(約96km/h)加速は3.6秒、最高速度325km/hを実現し、上質なキャビンと“Kフォールド”ソフトトップを備えるフラッグシップ級オープンGTとなっています。
今回の記念仕様は、アストンマーティンのビスポーク部門「Q by Aston Martin」が手掛けたものです。
エクステリアは「Qペントランドグリーン」の専用ボディカラーと「Qウェストミンスターグリーン」のソフトトップを組み合わせ、アノダイズドブロンズ仕上げのグリルやサイドストレーキが高級感と独自性を強調しています。専用21インチホイールもサテンブロンズで仕立てられ、存在感も圧倒的です。
インテリアはセントナリーサドルタン、アイボリー、ウーブンレザーの3色を組み合わせ、ダークウォルナットオープンポアのウッドパネルやブロンズアクセントを配置。さらに60周年専用刺繍やエッチングが施され、特別な1台であることを際立たせています。
パワートレインはモデルごとに異なり、DB12ヴォランテは標準モデルと同じ4リッターV型8気筒ツインターボで680馬力・800Nmを発揮し、0-60mph加速は3.6秒、最高速度は325km/h。FR(後輪駆動)方式により、伝統的なフロントエンジンGTの醍醐味を味わえます。
対するヴァンキッシュ ヴォランテは5.2リッターV型12気筒ツインターボで835馬力・1000Nmを誇り、0-60mph(約96km/h)加速は3.4秒、最高速度は345km/hを達成。こちらもFRレイアウトを採用し、史上最速かつ最強の市販アストンマーティン・コンバーチブルとなります。
両モデルとも軽量“Kフォールド”ルーフを採用し、開閉はそれぞれ14秒・16秒、時速50km/hまで作動可能。快適性と実用性を両立している点も特徴です。
アストンマーティンCCOのジョリオン・ナッシュ氏は「ヴォランテは究極のオープントップ体験を象徴する名前。この記念モデルはその60年の歴史を祝うと同時に、パワーとクラフトマンシップを体現した特別な存在です」とコメントしています。
今回発表された60周年エディションは、2025年第4四半期より世界各地に順次デリバリーされる予定です。
なお、価格は公表されていませんが、通常のDB12ヴォランテが約3290万円からであることを踏まえると、さらに高額かつ希少なコレクターズアイテムとなることは間違いないでしょう。
Writer: 佐藤 亨
自動車・交通分野を専門とするフリーライター。自動車系Webメディア編集部での長年の経験と豊富な知識を生かし、幅広いテーマをわかりやすく記事化する。趣味は全国各地のグルメ巡りと、猫を愛でること。






































