4億円超えは間違いなし!? 極上の「“真っ赤な”フェラーリ」がスイス・オークションに登場! バブル期に熱狂を呼んだ伝説のスーパーカー「F40」ってどんなクルマだった?

2025年10月11日にスイス・チューリッヒで開催されるRMサザビーズのオークションに、極低走行の1989年式フェラーリ「F40」が出品されます。どんなクルマなのでしょうか。

「エンツォ最後の傑作」と称される伝説のフェラーリ「F40」

 2025年10月11日にスイス・チューリッヒで開催されるRMサザビーズのオークションに、極低走行の1989年式フェラーリ「F40」が出品されます。

 創業40周年を記念して誕生し、「公道を走るレーシングマシン」と呼ばれる伝説のモデルはいったいどのくらいの価値を持つのでしょうか。

走行距離わずか約2735kmの1989年式フェラーリ「F40」(Photo:RM SOTHEBY'S)
走行距離わずか約2735kmの1989年式フェラーリ「F40」(Photo:RM SOTHEBY'S)

 フェラーリ「F40」は、同社の創業40周年を記念して1987年に発表されたアニバーサリーモデルです。

 創業者のエンツォ・フェラーリが生前に最後に企画・承認したモデルとして知られ、フェラーリの歴史の中でも特別な存在として語り継がれています。

 当初は400台限定での生産が予定されていましたが、1988年にエンツォ・フェラーリが逝去すると人気が急上昇し、最終的には1315台が生産されたといわれています。

 ベースとなったのは1984年から1986年に製造された「288GTO」で、徹底した軽量化と高性能エンジンの組み合わせによって「エンツォ最後の傑作」と称されるモデルに仕上げられました。

 電子制御システムを排除しているのも特徴で、ABSやパワーステアリング、ブレーキブースターといった装備は一切なし。それでも最高速度は320km/hを突破し、公道を走る市販車として初めてこの速度を実現したモデルとして知られています。

 ボディにはカーボンファイバーやケブラーを採用し、鋼管スペースフレームと組み合わせてねじり剛性を確保。当時のスーパーカーとしては驚異的な軽さである1100kgを実現しました。

 心臓部には2.9リッターV型8気筒ツインターボエンジンを搭載し、最高出力478馬力・最大トルク577Nmを発揮。まさに「公道を走るレーシングマシン」というコンセプトを体現した一台です。

 伝説のテストドライバー、ダリオ・ベヌッツィ氏は「ドラマは運転席に座る前から始まっている」と語り、その魅力を表現しています。

 リアの透明なエンジンフードからはV8ツインターボの姿を眺めることができ、着座位置は路面からわずか数インチ。走り出せば背後のエンジンがうなりを上げ、ドライバーの興奮は一気に最高潮に達します。

 ただし、F40は高級車のような快適性を求める人向けではありません。インテリアは極限まで簡素化され、乗り心地は硬く静粛性も低く、ドライバーには相応の技術と体力が求められるモデルです。しかし、その加速力と爽快感は、今なお多くのコレクターを魅了し続ける最大の理由といえるでしょう。

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 今回出品される車両は走行距離わずか1700マイル(約2735km)という極めて低走行の一台。保存状態の良さも相まって、その希少性と価値をいっそう高めています。

 オークションでの予想落札価格は275万から300万ドル(日本円で約4億1000万から4億4000万円)とされており、世界中のコレクターから熱い視線が注がれています。

【画像】 これが予想落札価格4億円超の超カッコいい「フェラーリ」です! (30枚以上)

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Writer: マツ

2022年からフリーのWEBライターとして活動開始。上場企業からの依頼で、SEO記事を中心にVOD・通信系(WiFi・光回線など)などのジャンルを執筆して経験を積む。現在も企業が運営する複数のメディアで記事を執筆。読者に役立つ内容を、わかりやすく執筆することを心掛けている。

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