なぜ「車の免許」で原付き運転出来るの? 運転方法違うのに…オマケで「原付」付く理由とは 歴史的背景が関係?

普通自動車免許で、操作方法が全く違う原付バイクを運転できるのはなぜでしょうか。その背景には、原付が「自転車の延長」と見なされ免許不要だった歴史が深く関係しています。かつて普通二輪免許が付帯した名残でもあり、戦後の国民の「足」としての役割を妨げないよう利便性を考慮した結果、現在も「オマケ」として付いてくるのです。安全と生活のバランスを取った、制度の歴史を紐解きます。

かつては普通二輪免許がついてきたことも

 普通自動車免許で原付を公道で運転することが許されている理由については、普通二輪免許に関する制度とも関係があるようです。

 1965年までは、普通自動車免許を取得すると普通二輪免許が付帯されるという仕組みとなっていました。

 しかし、1965年の法改正でその仕組みは廃止となり、普通二輪免許は独立したものとなりました。

 ただ、原付一種の免許まで独立させてしまうと国民の移動に支障をきたす可能性があることから、原付一種が普通自動車免許に付帯されるかたちになったと言われています。

16歳から取得出来る原付免許
16歳から取得出来る原付免許

 さらに、普通自動車免許を取得することで、農作業機やフォークリフトなどをふくむ小型特殊自動車も公道で運転することが可能です。

 これも、独立した免許としてしまうと、国民生活に支障をきたす可能性を考慮しているためと考えられます。

※ ※ ※

 こうした背景を総合すると、普通自動車免許で原付を公道で運転することが許されている理由は、公道における安全と国民の生活のバランスを取った結果ということができそうです。

 なお、現在では自動車教習所や運転免許試験場の技能講習で原付一種に触れる機会が用意されているほか、学科試験においても原付一種を前提とした問題が一定数ふくまれています。

 そういった意味では、原付一種のバイクを公道で運転するための最低限の知識や技量はカバーされていると言えそうです。

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Writer: Peacock Blue K.K.

東京・渋谷を拠点とするオンライン・ニュース・エージェンシー。インターネット・ユーザーの興味関心をひくライトな記事を中心に、独自の取材ネットワークを活用した新車スクープ記事、ビジネスコラム、海外現地取材記事など、年間約5000本のコンテンツを配信中。2017年創業。

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