連休でドライブ中、子どもにiPhoneを持たせていたら「クルマ酔い」しました。 よくある「家族ドライブ中の大惨事」… 手持ちの“iPhone”で解説できる場合も!? 画期的な機能とは!

手持ちのスマートフォンで、「乗り物酔い」を防止できる方法があるのをご存じでしょうか。

実は知られていない「車両モーションキュー」が凄かった

 いまや国民の必須ツールであるスマートフォン。

 走行中にスマートフォンを見たとき、乗り物酔いを軽減してくれる(かもしれない)「車両モーションキュー」という機能があるのをご存知ですか。

スマホ凝視でクルマ酔い… それ、iPhoneなら防げるかも(画像はイメージです)
スマホ凝視でクルマ酔い… それ、iPhoneなら防げるかも(画像はイメージです)

 小学校の遠足のとき、大型バスに乗って長距離を移動した記憶があるかもしれません。クラスのなかに数人、乗り物酔いしやすい子がいて、座る席は決まって担任の先生に近い前の方。

 それでもバス酔いしてしまって大惨事に。遠足の道中が大変そうだった記憶があります。

 また、筆者(松村透)は以前離島に行く際に乗った船で海が荒れ、周囲の乗客の多くが船酔いしてしまい、「◯◯(※自主規制)の大合唱」に巻き込まれたこともありました。

 最近では、電車やバスなどの公共交通機関に乗ったとき、大半の人が時間潰しでスマートフォンの画面を凝視しています。

 特に小さなお子さんだと、親御さんが運転するクルマの後部座席でスマートフォンの画面を凝視していて、いつの間にかクルマ酔い、なんてアクシデントもしばしば耳にします。

 筆者も子どもがいるのでわかるのですが、目的地まで大人しく寝てなさいといっても子どもたちが言うことを聞くはずもなく、かといって黙って景色を見てくれるわけでもない。

 そこで仕方なくスマートフォンやゲーム、あるいは映画やアニメの映像を観せていると思われますが、先述したようなことがあるので、親としてはちょっと心配という人も多いはず。

 そんな乗り物酔いしやすい人、あるいはお子さんをクルマや他の乗りものに乗せる際、乗り物酔いの軽減につながるかもしれない機能が「iOS 18」に実装されています。

 それが「車両モーションキュー」です。

 車両モーションキューは、画面の端にアニメーションのドットとして表示され、「iPhone」の操作の邪魔になることなく車両の動きを表現します。

 設定方法はいたって簡単です。

 ●1.「設定」>「アクセシビリティ」>「動作」と選択していきます。

 ●2.「車両モーションキューを表示」をタップしてから、オプションをタップします。

「自動」を選択すると、自動車などの路上を走る車両に乗っていることをiPhoneが検出したときに、アニメーションのドットが画面に表示されます。

 動きが止まると点は表示されなくなります。

 ●3.車両モーションキューを手動で表示したり非表示にしたりするには、コントロールセンターを開き、車両モーションキューボタンをタップしてから、オプションをタップします。

 また、両モーションキューのオンオフを切り替えるショートカットを設定することも可能です。

 この「車両モーションキュー」は、iPhoneはもちろんのこと、「iPad」でも使用可能です。

 ただし、iOS 18以降に対応している端末であることが条件のため、古いモデルだと対象外となってしまうので注意が必要です。

 ちなみにiPhoneでは2025年9月に登場した最新のiPhone17シリーズをはじめ、iPhone XR/XS/XS MAX、iPhone11シリーズからiPhone16シリーズまでの各モデル、iPhone SE(第2世代)やiPhone SE(第3世代)までが車両モーションキューに対応しています。

 iPadでは、iPad mini(第5世代以降)、iPad(第7世代以降)、iPad Air(第3世代)、iPad(第10世代)など幅広いモデルが対象です。

 なお、iOS 18に実装されている機能なので、それ以前のバージョン、そして残念ながらAndroidには対応していません。

 知っておいて損はない機能なので、特に乗り物酔いしやすい人や家族でそういった人がいる場合は、ぜひ試してみてください。

【画像】超便利!? これが「車両モーションキュー」の全貌です

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Writer: 松村透

株式会社キズナノート代表取締役。エディター/ライター/ディレクター/プランナー。
輸入車の取扱説明書制作を経て、2006年にベストモータリング/ホットバージョン公式サイトリニューアルを担当後、2013年に独立。フリーランスを経て株式会社キズナノートを設立。現在に至る。
2016年3月〜トヨタ GAZOO愛車広場連載中。ベストカー/ベストカーWeb/WebCARTOP他、外車王SOKEN/旧車王ヒストリア編集長を兼務する。

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