トヨタ新「“3列7人/8人乗り”ミニバン」発表! 最上級より「97万円オトク」なのに「専用エアロ」&“本革使用の内装”採用! 安全機能も充実の「ヴォクシー」最安モデルとは?
トヨタは2025年9月2日に「ヴォクシー」の一部改良モデルを発売しました。なかでも最も安く購入できるモデルは、一体どのような仕様なのでしょうか。
進化した最安モデルとは?
トヨタは2025年9月2日、ミニバン「ヴォクシー」の一部改良モデルを発表し、同日より発売しました。
今回の改良では、ボディカラーの整理や一部オプションの標準装備化といった小規模な変更が行われています。
そのなかでも最も手頃なエントリーモデルは、どのような仕様なのでしょうか。

ヴォクシーは2001年、姉妹車「ノア」と同時に初代モデルが登場しました。
ノアが落ち着いた雰囲気を持つのに対し、ヴォクシーは主張の強い個性的なフロントマスクを採用し、両車のキャラクターを明確に分けてきました。
3代目モデルの途中までは、ネッツ店専売車種を示すエンブレムがフロントに装着されていたこともあります。
当初はヴォクシーがネッツ店、ノアがカローラ店という販売チャネルの違いがありましたが、2020年5月の販売体制刷新により、トヨタ全店舗で全車種が扱われるようになりました。
現行型は2022年1月に約8年ぶりのフルモデルチェンジを果たした4代目で、全グレードが3ナンバーサイズに統一されています。
日本自動車販売協会連合会(自販連)の「乗用車ブランド通称名別順位」によると、2025年7月の販売台数は7803台を記録し、ランキング7位(軽自動車除く)に入っています。
今回の一部改良では、ボディカラーを4色に整理するとともに、オプション内容の見直しや装備の標準化を実施。
さらに、福祉車両「ウェルキャブ」には省スペースのショートスロープ仕様が新たに追加されました。
エントリーモデルに位置づけられるのはガソリン車「S-G 2WD」です。
ボディサイズは全長4695mm×全幅1730mm×全高1895mm、ホイールベース2850mm。
ヴォクシー専用のエアロパーツを全車に装備し、足元は16インチのダークグレーメタリック塗装アルミホイールを採用しています。
S-Gグレードは特徴的な薄暮灯が非装備である点を除けば、外観は上位グレードと大きな差はありません。
ボディカラーは4色から選択でき、インテリアは全車ブラックで統一。
シートレイアウトは7人乗りと8人乗りの2種類を設定しています。
シート素材は上級ファブリックで、7人乗り仕様には折りたたみ式サイドテーブルとアームレストを備えたキャプテンシートを標準装備。
本革巻きステアリングホイールも採用されています。
エアコンは前席が左右独立温度調整非対応のタイプで、後席はクーラーのみ。
メーターのマルチインフォメーションディスプレイはS-Gが4.2インチ、上位モデルでは7インチとなります。
快適装備では、助手席側パワースライドドアが標準で、運転席側はオプション設定。
ディスプレイオーディオは8インチのコネクテッド対応機種を搭載。
従来オプションだったETC2.0ユニットやバックガイドモニターも標準化されています。
安全面では予防安全パッケージ「トヨタセーフティセンス」を全車に搭載。
高度運転支援「トヨタ チームメイト」については、スイッチ操作で駐車をサポートする「アドバンスト パーク」がパノラミックビューモニターとのセットでオプション設定、渋滞時支援システム「アドバンストドライブ」も選択可能です。
パワートレインは2リッター直列4気筒ガソリンエンジンにDirect Shift-CVTを組み合わせ、駆動方式はFF。
価格(消費税込み)は324万6100円となっています。
なお、シリーズ最上級モデル「HYBRID S-Z E-Four」は421万9600円です。
Writer: 山城颯太
理系国立大学を卒業後、自動車メディアを中心にフリーランスのライターとして活動中。TOEIC 925点。クルマから電車、飛行機まで乗り物大好き。主に新型車のグレードに焦点を当てたモデル紹介、海外車の執筆などを担当。


















