トヨタ「“新”シエンタ」登場で“問合せ殺到”!? ちょうどいい“5ナンバー”サイズに斬新「2人乗り仕様」設定! 新しい「リアシートなしモデル“JUNO”」 注文多数で「納車待ち」も?
トヨタはコンパクトミニバン「シエンタ」を一部改良しました。これと同時にコンプリートカー「“JUNO”」がデビューしています。販売店には多数の問い合わせが入っているようです。
これまでにない「斬新モデル」登場で問い合わせも増加?
2025年8月5日、トヨタのコンパクトミニバン「シエンタ」の一部改良が行われました。
これと同時にモデリスタと共同開発したコンプリートカー「“JUNO”」が発売されています。
ユーザーの反響など、首都圏のトヨタディーラーに問い合わせてみました。

初代シエンタは2003年9月にデビューし、現行モデルは2022年8月にフルモデルチェンジした3代目となります。
親しみやすいデザインに加え、小型ボディ×両側スライドドアと使い勝手の良いシートレイアウトなど、初代から受け継がれてきた「コンパクトカーの運転のしやすさ」と「ミニバンの利便性」をさらに深化させた3代目は、2列目シートの居住性をさらに向上。
またミニバンが軒並みボディサイズを大型化するなかで、5ナンバーサイズを維持しつつも、3列シートを装備する貴重なモデルとして人気を博しています。
先進運転支援「トヨタ セーフティ センス」や高度運転支援の「トヨタ チームメイト」の採用など、最新の安全・安心装備も充実しており、トヨタ車らしいバリュー・フォー・マネーに優れたモデルです。
2025年8月5日に行われた一部改良では、電動パーキングブレーキおよびブレーキホールド機能、オートエアコン、レーダークルーズコントロール(全車速追従機能付き)、ドライバー異常時対応システムを全グレードに標準装備。
さらにETC2.0+ドライブレコーダー(前後方)を最安の「X」を除く全グレードに標準装備するなど、装備の充実化に重点が置かれています。
今回の一部改良と同じタイミングで発表されたのが、“JUNO(ジュノ)”です。最上級の「Z」グレード(ハイブリッド車)がベースで、「2人乗り・4ナンバー」のバン仕様というユニークなモデルです。
リアシートを撤去し、フロアやラゲッジ部分を架装することで、「持ち運べる部屋」という新しいクルマの価値を提案した遊び心あふれるモデルとしても注目されています。
具体的には「チル」「リフレッシュ」「フォーカス」「コンフォート」という4種類の家具モジュールを装着。組み合わせ・配置によって、自分だけの1台を作り出すことができます。
ちなみに、“JUNO”専用の家具モジュールはメーカーパッケージオプションであり、メーカーの工場で装着・積載するため、注文時に指定する必要があります(注文後のオーダーは不可)。
ただし、ディーラーオプションの家具モジュールも用意されており、後から追加することも可能です。
価格(消費税込)は通常のシエンタが207万7900円から332万2000円、シエンタ“JUNO”が365万4200円(2WD)/385万2200円(E-Four)となっています。
何かと注目度が高まっているシエンタ。最新の納期やJUNOに対する反響などを、8月下旬のある日、首都圏にあるトヨタディーラーに聞いてみました。
「おかげさまで現行モデルのシエンタはフルモデルチェンジ直後からご好評いただいております。人気のモデルは中間グレードにあたる『ハイブリッドG』の7人乗りです。
サードシートは普段使わないけれど、いざというときにあると便利だから…という理由で7人乗り仕様をお選びになる方が多い印象です。
ご納期はガソリン車で3~4ヵ月程度、ハイブリッド車で4~5ヵ月程度という状況です。
今回追加されたJUNOですが、架装モデルという特殊なクルマであり、少量生産になることが予想されます。
当店では抽選販売という形をとっておりますが、人気が高く、すべてのお客様に行き渡るには難しい状況です」
では、別のトヨタディーラーではどうでしょうか。
「シエンタは安定的に売れるモデルなので、今回の一部改良を機にご来店されるお客様が一気に増えたということはないですね。
人気のモデルは最上級グレードにあたる『ハイブリッドZ』の7人乗りです。
ユーザー層としては30代〜40代の子育て世代の方が中心ですが、お孫さんの乗せる機会があるということで60代、70代のお客様にも人気があります。
ご納期はガソリン車で3~4ヵ月程度、ハイブリッド車で4~5ヵ月程度という状況です。いま、ご注文いただいたとしても、年内のご納車は厳しいかもしれません。
JUNOについてはお問い合わせをたくさんいただきます。
特に『実車を見たい』というご要望が多いのですが、置いていないのが現状です。
…というのも、4ナンバー、2人乗りのクルマということで、シエンタのなかでもかなり趣味性の高いモデルなんですね。その分、少量生産ということもあって、展示車を置いていないんです。
当店でご契約いただいたお客様はまだいらっしゃいませんが、抽選販売という方法になります。
今後しばらく納期がかかることも予想されるので、気になる方はお早めにご注文ください」
ノマドワーカーや、車中泊をしながら日本全国を旅したいカップルや夫婦など、自分たちのライフスタイルにあわせてカスタマイズできるシエンタJUNO。
こうした特殊なクルマをメーカー本体が発売すること自体が驚きですが、アイデア賞モノの1台として、後世に語りづかれていくモデルとなっていくかもしれません。
Writer: 松村透
株式会社キズナノート代表取締役。エディター/ライター/ディレクター/プランナー。
輸入車の取扱説明書制作を経て、2006年にベストモータリング/ホットバージョン公式サイトリニューアルを担当後、2013年に独立。フリーランスを経て株式会社キズナノートを設立。現在に至る。
2016年3月〜トヨタ GAZOO愛車広場連載中。ベストカー/ベストカーWeb/WebCARTOP他、外車王SOKEN/旧車王ヒストリア編集長を兼務する。





























































