約14万円、値下げのトヨタ「セダン」が凄い! 227万円からの「燃費30キロ超えモデル」 ちょうどいい「カローラ」特徴は?
トヨタ「カローラ(セダン)」は、最近の改良で価格改定も行われています。そこでは同じハイブリッド車「X(2WD)」は約14万円の値下げとなりました。では、いまのカローラとはどのようなクルマなのでしょうか。
トヨタ「カローラ(セダン)」いまはどんなクルマ?
セダンのラインナップが少なくなって久しいですが、いまでも比較的手が届きやすいのがトヨタ「カローラ(セダン)」です。
そんなカローラは、最近の改良で価格改定も行われています。そこでは同じハイブリッド車「X(2WD)」は約14万円の値下げとなりました。
では、いまのカローラとはどのようなクルマなのでしょうか。

トヨタ「カローラ(セダン)」は、「TNGA」を使う現行型と先代である「アクシオ」が併売されています。アクシオは、2025年10月末の生産終了をアナウンス済みです。
5ナンバーサイズ枠のアクシオは、日本の狭い駐車場や道路事情でも取り回ししやすく、最小回転半径は4.9mに収まっています。
軽自動車を代表するホンダ「N-BOX」が4.8mですから、新型が出る度に大きくなる現在では、小回りが利くモデルといえます。
アクシオは、法人ニーズが高く、営業車として活躍している姿をよく見かけます。こうした理由から併売されてきました。
1.5Lの純ガソリン車とハイブリッド車を設定し、前者にはCVTのほか、5MTも設定。ガソリンは2WDと4WD、ハイブリッドは2WDのみになります。
昼間の歩行者を検知する衝突被害軽減ブレーキ、車線逸脱警報などからなる「トヨタ・セーフティ・センス」やCVT向けの「パーキングサポートブレーキ(前後方静止物)」などを標準化するものの、先進安全装備はひと世代以上前で、交差点の衝突被害軽減ブレーキなどは搭載していません。
ほかの装備は、全車に「プッシュボタンスタートシステム+スマートキー」を備え、ハイブリッドにオートエアコンを標準装備。
ウレタンステアリングやスチールホイールが標準になるなど、法人ニーズをメインとするだけあってある程度割り切られています。
一方の現行カローラ(セダン)は、プラットフォームに「TNGA」を使いつつもグローバルモデル向けのワイド版ではなく、日本国内向けのナロー版が使われています。
最小回転半径は、5.0m〜5.3mでワイド版とはいっても十分に取り回ししやすい大きさに収まっています。
2025年5月に一部改良を受け、標準装備の強化などを盛り込んでいます。
「W×B」にドライブレコーダー(前方+バックガイドモニター/簡易録画機能付)、「デジタルキー」、「ディスプレイオーディオplus」を標準搭載。
「W×B」と「G」に、「ブラインドスポットモニター+安心降車アシスト」、「パーキングサポートブレーキ(後方接近車両)」を標準装備しています。
さらに、「G」に205/55R16タイヤと16×7Jアルミホイール、LEDフロントフォグランプを標準化しています。
パワートレーンは、純ガソリン車がカタログ落ちし、ハイブリッド車(2WD/E-Four)のみとなっています。
なお、一部改良前により価格が改定され、最上位仕様の「W×B(2WD)」は307万7800円で、約21万円の値上がり。
逆にエントリーグレードの「X(2WD)」は227万9200円で、約14万円の値下がりになっています。
ご時世だけに値下がりは珍しいです。
実際には廃止された純ガソリン車の「X(2WD)」と比べると約25万円のアップとなっていますが、トヨタが説明する「カーボンニュートラルの実現に向けての一本化」はもちろん、現行カローラのエントリーグレードを下げることで、アクシオ販売終了後のニーズをカバーする狙いもあるのかもしれません。
Writer: 塚田 勝弘
中古車の広告代理店に数ヵ月勤務した後、自動車雑誌2誌の編集者、モノ系雑誌の編集者を経て、新車やカー用品などのフリーライター/フリーエディターに。軽自動車からミニバン、キャンピングカーまで試乗記や使い勝手などを執筆。現在は最終生産期のマツダ・デミオのMTに乗る。






































