見た目変わってない? いや変わった!? 三菱新型「デリカミニ」のデザイン… エクステリア・インテリアのこだわりとは【デザイナーインタビュー】

インテリアデザイン – 「デイリーアドベンチャー」を具現化する機能性と心地よさ

 続いて、インテリアデザインについて、担当の小池矩仁彦氏にお話を伺います。

「今回、インテリアのコンセプトは『デイリーアドベンチャー』です。

 まず空間の特徴から説明しますと、Aピラーを100mmほど前進させることで、フロント周りに圧倒的な開放感を実現しています。

 同時にAピラーを補足することで視認性も確保しました。

 また、Aピラーが上に向かってぐるっと回っているような形状を採用し、囲まれ感を出すことでプロテクト感を演出しています」

 また新型デリカミニでは、インパネ周りも大きく変わりました。

 どのような特徴があるのでしょうか。小池氏は次のように語ります。

「インパネには3つのポイントがあります。

 1つ目は、『12.3インチと7インチの大型ディスプレイ』を採用したことです。

 これにより、圧倒的な先進感とすっきりした見た目、そして見やすさや使い勝手を向上させています。

 2つ目は、『ギア感・アウトドア感を高めるデザイン』です。

 グリップ形状を設けたトレイや、グリップしやすいこだわりの作りのテレインダイヤルなどを採用しました。

 3つ目は『収納』です。

 アッパーボックスには仕切りがあり、お客様の要望に応じて様々なものを収納できます。

 また、カップホルダーにはコードを通す穴を開けています。

 下側のUSB Type-Cポートから充電ケーブルをこの穴に通すことで、スマートフォンを充電しながらカップホルダーに固定でき、コードの煩わしさを解消しました」

インテリアも細部までこだわりを詰め込んでいる
インテリアも細部までこだわりを詰め込んでいる

 さらに、運転席メーターの上部にも新たにトレイを設置。

 ギア感のあるグリップ形状の収納は、ウェットティッシュがちょうど収まるサイズ感に設計されています。

 収納の底にはビード形状(凸形状)を追加し、ペンや薄いカードなどが底に張り付かず取り出しやすい工夫も。

 コインなどが奥に挟まって取れなくなるのを防ぐため、各収納の側面やドアのプルカップの底にも同様の処理が施されています。

 またシートは、形状自体にこだわったようです。

 リラックス感だけでなく、ショルダー部分を少し張り出させることで、しっかりとしたホールド性による安定感も両立。

 ブロック上のモチーフを採用することで、ゆったりとくつろいだ使い方も可能です。

 特にリアシートは、足元まで生地を伸ばした厚みのあるものになっています。

 そのほか、後席には運転席・助手席ともにテーブルが設定されており、あらゆる家族構成やシチュエーションで便利に使えるようになっています。

 質感の面では、カーキ色のソフトな素材を基本としながら、ハード素材の部分にも編み込み状のデザインを施すことで、柔らかく見える質感の高いデザインを実現しているのもポイントです。

 このほかにも、クラスNo.1の開口幅650mmを誇るスライドドア、シートヒーターやステアリングヒーター、撥水シート生地、汚れを拭き取りやすい樹脂ラゲッジボードなど、現行モデルで評価された便利・快適装備も継承・強化されています。

※ ※ ※

 新型デリカミニは、デリカのDNAを受け継ぐタフで親しみやすいエクステリアと、「デイリーアドベンチャー」をコンセプトとした機能的で心地よいインテリアを両立。

 さらに、軽自動車の枠を超える先進機能と徹底的に考え抜かれた使い勝手を備えることで、まさに「進化したアクティブな頼れる相棒」として、オーナーのアクティブな毎日を力強くサポートしてくれる1台に仕上がっていました。

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Writer: くるまのニュース編集部

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