ホンダ斬新「コンパクトSUV」がスゴイ! 全長4.3m“ちょうどいいボディ”&ガバッと開く「観音開きドア」採用! 利便性バッチリの内装も魅力! “特許申請”で復活も噂された「エレメント」とは?

2024年に公開された2つの特許をきっかけとして「数年内に後継車が発表されるかもしれない」とうわさされたホンダのクロスオーバーSUV「エレメント」。かつてアメリカで支持されたこのクルマの魅力とは、一体何だったのでしょうか。

ホンダの斬新SUV!後継モデルの発表に期待

 日本での人気は今一つだったものの、海外では大きな注目を集めていたモデルの代表格がホンダ「エレメント」です。

 現在は販売を終了していますが、2024年6月、エレメントが復活するかもしれないというトピックがアメリカのクルマ好きの間で話題となりました。

 そんなエレメントとは、一体どのようなクルマなのでしょうか。

ツートンカラーが個性的!
ツートンカラーが個性的!

 もともとエレメントは、2001年に開催された「北米国際モーターショー」で出展されたコンセプトカー「モデルX」を起源とし、アウトドアを好み「ジェネレーションY」と呼ばれる20代の若者向けに企画されました。

 当時はコンセプトカーらしい実現が難しいモデルだと考えられていましたが、思わぬ反響があり2002年1月に市販化。

「エンドレスサマー」をキーワードに本田技研工業のアメリカ法人であるHonda R&D Americas, Inc.を中心とした車両の開発が行われ、アメリカでは2011年まで、日本では輸入車として2003年から2005年まで販売されました。

 その後はクルマ好きの間でひっそりと話題に上がる程度でしたが、2024年6月27日に米国で2つの特許が公開されたことで「復活するかもしれない」と再注目を集めています。

 ホンダは2022年12月に米国の特許商標庁に2件の特許を申請。

 1つはキャンピングカーのアタッチメントに関するもの、もう1つは小型ピックアップの荷台部分における調整可能な仕切りに関するものでした。

 これは直接的にエレメントの復活を示しているわけではありませんが、公開されたイラストがどこからどう見ても2002年に発売したエレメントを連想させるものだったのです。

 特徴的なドアはそのままに、ボディを現代風にアレンジしたそのビジュアルにユーザーたちは期待を寄せています。

 そんなエレメントのボディサイズは、全長4300mm×全幅1815mm×全高1790mm、ホイールベースは2575mmと全長はコンパクトながら、サーフボードも積み込める広々空間が特徴的。

 エクステリアで注目したいのが、センターピラーレス構造で観音開きのサイドアクセスドアです。

 これにより、開放感のある高さ1140mm、幅1550mmの大きな開口部を実現。

 ただ、リアドアを開けるためにはフロントドアを先に開けなければならず、乗車のしやすさよりも積載性や話題性が優先されていました。

 ボディカラーは自然豊かなスポットになじむ「サンセットオレンジ・パール」など、計5色を用意。

 パールやメタリックとアースカラーを組み合わせたツートン仕様が、多くの若者たちに受け入れられました。
 
 インテリアには、汚れたままの道具も気にせず積めるワイパブルフロアやぬれても安心の防水シート表皮、撥水ルーフライニングを採用。

 どんなアクティビティでも、クルマを気にせず思い切り楽しめる仕様となっていました。

 パワーユニットには、最高出力160ps、最大トルク22.63 kgf・mの2.4リッター4気筒エンジンと4速ATを組み合わせており、駆動方式は4WDです。

 なお、アメリカでは5速MTも選択可能でした。

 発売当時の価格(消費税抜)は259万円で、比較的手の届きやすいモデルでしたが、日本ではあまり人気が出ず、販売年数は3年に満たないまま歴史に幕を下ろしています。

 現在の中古価格の相場は100万円ほどで、発売から約22年が経った今こそ魅力的で根強い人気を誇る1台です。

【画像】超カッコイイ! これが“観音開き”のホンダ斬新「コンパクトSUV」です!(30枚以上)

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Writer: 紫苑玲

栃木県在住。新車、軽貨物、車の中古買取相場、テック、金相場などのジャンルで記事を執筆するフリーランスライター。ドライブが趣味。SUVとスポーツカーの2台を使い分け中。自宅前が登山道のため、緊張感がある車生活を送っている。

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