車のキーが突如「…無反応」 開かずのドアで“大ピンチ”! 予期せぬ「キーレス電池切れ」どうすればいい? ディーラーで数千円は高い! 自力でやるときの注意点は?
クルマのキーレスやスマートキーが、突如電池切れになることがあります。自力で交換することはできるのでしょうか。
キーが効かない! それ「電池切れ」です
リモコンキー(キーレス)やスマートキーを使って解錠や施錠しようとしても、うまくいかないことがあります。
もちろん、クルマ側のシステムの故障である可能性もゼロではありませんが、たいていはリモコンキーの電池切れの可能性が高いです。
![キーレスの電池切れ、どうする![画像はイメージです/PIXTA]](https://kuruma-news.jp/wp-content/uploads/2026/08/20250808_keyless_00.jpg?v=1754645452)
なかなかキーが反応せず、「おかしいな」と思って運転席に座ってみたら、メーターパネル内のディスプレイに「キー電池残量低下」といったメッセージが表示。「やはりそうか」と納得しつつ、まだ大丈夫だろうとさらに数日放置。
そしてある日、本当に電池が切れてしまい、仕方なく一度自宅に戻ってスペアキーで対処…なんて経験をしたことある方がいるはずです(事実、ここにも1人)。
このように、リモコンキーの電池切れの発覚した場所が自宅であれば、スペアキーを持ち出せば済むことですが、出先で、しかも泊まりがけの出張や旅行先だとするとちょっと面倒です。
対処法のひとつとして出先にあるディーラーに行き、電池を交換してもらう方法があります。
しかし、当然のことながらほとんどの場合は有償交換となります。電池代と交換工賃を合わせると数千円単位での請求となるため、地味に痛い出費です。
さらに、お盆や年末年始、ゴールデンウイークなどでディーラーが休みであれば、交換してもらうアテもありません。
では、クルマのキーの電池交換は自分で行うことは可能なのでしょうか。自身で交換した方が電池代だけで済み、安上がりです。
答えは「可能」。やってみると意外と簡単です。リモコンキーの電池の交換方法については、車載の取扱説明書に必ず記載されています。
また、電池が切れた場合の施錠および解錠方法についても記載されています。
中古車で購入し、取扱説明書がなくなっていても、インターネットで「車種名+リモコンの電池交換」と検索すれば、紙の取扱説明書と同じ内容の情報が表示されることが多いので確認してみてください。
今では、YouTubeで検索すれば動画で交換方法を紹介している場合があり、これがもっとも分かりやすく、普段は人任せという方でも動画のとおりに交換してみたら、意外と簡単ということが実感できるはずです。
電池の交換方法は、ネジ留めしてあってドライバーが必要なものと、すき間にキーの先端やコインなどを差し込み、テコの原理で開くタイプがあります。
テコの原理で開くタイプでは、キーのすき間をこじるだけでカバーが外れ、出てきた電池を交換するだけ。早ければ1分で完了です。
ネジ留めしてある場合だと、出先では交換できない可能性があるので、あらかじめ取扱説明書などで電池の交換方法を確認するようにしてください。
リモコンキーに使用する電池は「CR2025」または「CR1632」などのボタン電池が主流です。ホームセンターやスーパー、100円ショップ、コンビニでも入手することができます。
少し特殊な「CR2450」や「CR123A」などが使われていることもあるため、日頃から愛車のキーの電池の型番を把握しておくと安心です。
また冒頭で記したとおり、スマートキーの場合ではエンジン始動時に、メーターなどに「キー電池残量低下」と警告表示を出してくれたり、スマートキーの表示が点滅したり、何かしらのメッセージを出してくれることもあります。
せっかくクルマが親切心で「キー電池残量低下」と警告してくれているのに「まだ大丈夫でしょ」と放置して、結果的に電池切れとなり、あわてて近くのコンビニに買いに走る…というのも地味に面倒です。
災害対策などで単3や単4などの規格の乾電池をストックしている方も多いと思われますが、リモコンキーの電池のストックも用意しておくといざというときに安心です。
なお、使用済みの電池はゴミ箱などに捨てず、必ずそれぞれの自治体が定めている方法に準じて処分するようにしてください。また赤ちゃんなど、小さなお子さんが誤飲しないよう、作業や電池の保管時は十分配慮するようにしてください。
Writer: 松村透
株式会社キズナノート代表取締役。エディター/ライター/ディレクター/プランナー。
輸入車の取扱説明書制作を経て、2006年にベストモータリング/ホットバージョン公式サイトリニューアルを担当後、2013年に独立。フリーランスを経て株式会社キズナノートを設立。現在に至る。
2016年3月〜トヨタ GAZOO愛車広場連載中。ベストカー/ベストカーWeb/WebCARTOP他、外車王SOKEN/旧車王ヒストリア編集長を兼務する。
























