違反にならないけど「迷惑」? 走行中の「ウォッシャー液」使用 “しぶき”がかかって「顔面ビチャビチャ」 トラブルの要因に? 誰でも起こる「モヤッと」案件 どうすればいいのか
急にフロントガラスに水滴がついたと思ったら、どうやら前方を走るクルマが「ウインドウウォッシャー」を使ったようで、その飛沫だったようです。ウインドウウォッシャーのマナーについて考えます。
できれば周囲にクルマがいない場所で…
晴天の日。クルマを運転していて急にフロントガラスに水滴がつきました。雨は降っていません。
周りをよく見ると、どうやら前方を走るクルマが「ウインドウウォッシャー」を使ったようです。
ウインドウウォッシャーのマナーについて考えます。
![ウォッシャーの使い方、大丈夫?[画像:PIXTA/イメージです]](https://kuruma-news.jp/wp-content/uploads/2026/08/20250808_wascher_000.jpg?v=1754642414)
フロントガラスやリアガラスの汚れを取り除いてくれるウインドウウォッシャー(とワイパー)。
例えば雨が降ったあと、西日が差してきて視界が悪くなったり、高速道路を移動中に虫がこびりついたり、不幸なことに鳥の落としものを食らうときがあります。
そんなとき、スイッチひとつできれいにしてくれる機能がウインドウウォッシャーです。
しつこい汚れもウインドウウォッシャー機能を使うことで、ワイパーが届く範囲なら、たいていの汚れを落とせます。
しかし、実は意外と周囲に飛び散っていたりします。
周囲にクルマがいなければ問題はないのですが、走行中や信号待ち、あるいはコンビニの駐車場など、周りにクルマがいるとしたら、大なり小なり飛び散ったウインドウウォッシャー液がかかっている可能性が考えられます。
これって、ちょっと例えが微妙ですが、男子の「立ちションor座りション」問題と似ています。
洋式のトイレで男性が「立ちション」することによって、周囲に尿が飛び散ります。それこそ便器だけではなく、トイレの床や壁などにも尿が飛び散っているのです。
自宅でトイレ掃除をするにしても、1日に何回も…という人はよほどの事情がない限り少数派でしょう。
それはつまり、飛び散った尿がそのまま放置されることを意味します。放置された尿が感想して臭いを発し、やがて「トイレが臭い」ということにつながります。
ちなみに、大手製紙メーカーが2024年に行った調査によると、男性が立ちションをする割合は自宅が38.2%、外出先では77.1%になるそうです。
最近は、コンビニや飲食店などのトイレでも「男性の座りション」を推奨する貼り紙が貼られているのを見掛けます。
1日に何十人も洋式のトイレで立ちションをされてしまっては、いくら清掃をしても追いつかないからです。
ましてや誰もがすんなりと用を足せるわけでもなく、ときどき大暴投(?)する人だっています。
そうなると後始末が大変です(そのままの状態で放置なんてもってのほか)。
さて、話題を軌道修正しますが、ウインドウウォッシャーは、たいていは走行中、視界の悪さが気になって使うかもしれません。
するとフロントガラスに当てるはずのウォッシャーが、多少は風に流れて後ろに飛んでいくこととなります。
もし、後ろに屋根を全開にしたオープンカーや、軽装でツーリングを楽しむバイカーがいたら…。間違いなく顔面ウォッシャー液まみれになるでしょう。
そして、ときどきウォッシャーがとんでもない方向に飛んでいるクルマを見かけます。
これは噴射口の向きがあらぬ方向を向いていることが原因です。
たいていのクルマは針や安全ピン、はたまたネット通販でも購入可能な専用のウォッシャーノズル調整ツールで調整することができます。
しっかりフロントガラスに当たるようにすれば、周囲にクルマに迷惑を掛ける可能性が低くなります。
「今ひとつウインドウウォッシャーの向きがおかしい…」と感じている場合はぜひ試してみてください。
そういえば、某動画系カーメディアのサーキットバトルで、ウインドウウォッシャー攻撃をするドライバーがいました。
間接的にとはいえ、危なくない程度に走行を妨害できるので、不意打ちにはもってこいの手法といえるかもしれません。
ウインドウウォッシャー攻撃をくらった後方のドライバーも、仕方なくウインドウウォッシャーを使ってフロントガラスをきれいにする必要があります。
そちらに気を取られているうちに、多少なりともタイムロスがあるため、作戦としては一定の効果が期待できることが分かります。
もちろんこれは遊びでやっていることですが、このウインドウウォッシャー攻撃を見ていても、後続車にとっては結構な迷惑行為なのがわかります。
ウインドウウォッシャーの使用は特に違反にはなりませんが、このご時世、何が引き金になってトラブルにつながるか分かりにくいだけに、お互いの幸せのために、なるべく周囲にクルマがいないところでウインドウウォッシャー液を使うのが最適解といえそうです。
Writer: 松村透
株式会社キズナノート代表取締役。エディター/ライター/ディレクター/プランナー。
輸入車の取扱説明書制作を経て、2006年にベストモータリング/ホットバージョン公式サイトリニューアルを担当後、2013年に独立。フリーランスを経て株式会社キズナノートを設立。現在に至る。
2016年3月〜トヨタ GAZOO愛車広場連載中。ベストカー/ベストカーWeb/WebCARTOP他、外車王SOKEN/旧車王ヒストリア編集長を兼務する。




































