スズキ「ラパン」に5速MTと“ターボエンジン”搭載! 硬派すぎる「男のラパン」こと「SS」がスゴイ! “追加タコメーター”も超カッコイイ「軽スポーツの金字塔」新型モデル登場に期待の声も!
可愛らしいデザインから女性人気の高いスズキ「ラパン」ですが、過去にはターボエンジンや5速MTを搭載した「硬派なスポーツモデル」も存在していました。
スズキ「ラパン」に5速MTと“ターボエンジン”搭載!
「アルトラパン(以下、ラパン)」は、スズキが2002年から販売している軽自動車です。
これまでに3世代を展開していますが、いずれも可愛らしい見た目の箱型デザインを採用し、女性人気の高いモデルといえます。
しかし過去には、ターボエンジンや5速MTを搭載したスポーツモデルも存在していました。

ラパンは、2015年からは現行モデルの3代目が販売されている人気モデルで、女性ユーザー向けということから、走行性能においても乗りやすさを重視。
優れた日常の足として、使い勝手の良さが魅力となっています。
ちなみに、“ラパン”とはフランス語で「うさぎ」を意味する言葉で、そのためエクステリアやインテリアには、ウサギをかたどったエンブレムなどが多数装着されています。
このように全体的にマイルドな雰囲気のラパンですが、先述のように、「SS」という高い走行性能を誇るスポーツグレードが初代モデルに設定されていたのです。
SSのボディサイズは、全長3395mm×全幅1475mm×全高1495mmと、基本的にノーマルグレードと大差はありませんが、エクステリアデザインは男性向けに大幅にカスタム。
まずヘッドライトが「四角型」から「丸型」へと変更され、さらに大型の丸型フォグランプも追加。
グリルはブラック仕様のメッシュタイプになり、可愛らしかったウサギモチーフのエンブレムは排除され、代わりに専用の“SS”エンブレムを装着しています。
足回りも専用装備となっており、サスペンションはハードなスポーツ仕様へと変更。
車高はノーマルよりも10mm低くなっていて、ホイール、タイヤもSS専用のものを採用し、スポーツモデルらしい引き締まったエクステリアに仕上がっていました。
インテリアもシートをバケットタイプへと変更し、メーター周りにはシルバーのメッキリングを追加するなど、全体的に「スポーティな装い」に変身。
またフロントパネルの運転席側にあった時計を「タコメーター」に変更しており、エンジンの回転数を常に把握できるようになっているなど、可愛らしい部屋のようなデザインだったノーマルモデルと比較すると、別物といえる仕上がりです。
パワーユニットには、最高出力64馬力・最大トルク10.8kgmを発揮する、660cc直3DOHCターボエンジンのK6A型を搭載。
限界を攻めるカリカリのチューニングではありませんが、しっかりとした乗り味を楽しめる設定になっているのが特徴です。
そしてトランスミッションには、ラパンシリーズ初となる5速MTおよびコラム式4速ATの2種類を設定。
駆動方式もFFと4WDの2種類から選択が可能でした。
キュートさが魅力のラパンに突如設定されたスポーツグレードということもあり、SSは大きな注目を集め、その乗り味の良さから男性人気の高い軽スポーツモデルになりました。
しかし、残念ながらラパンが2代目にフルモデルチェンジする際に廃止され、その後もSSグレードは復活せず。
初代のみにしか存在しない貴重なモデルとなっており、今でもファンからはSSグレードの復活を望む声が上がっているのです。
Writer: 大西トタン@dcp
(株)デジタル・コンテンツ・パブリッシング所属の編集者・ライター。幼少期に父親と一緒に灯油でエンジンのプラグを磨いたのをきっかけに車好きになる。学生時代はレーサーを目指しカートに挑むも挫折。現在は磨いた腕と知識を武器に自動車関係の記事をメインに執筆。趣味は週末に愛車フリードでのグルメ自販機巡り。



































