ホンダ斬新「オデッセイSUV」!? 13年ぶり復活の「最上級クーペSUV」がスゴイ! “V6エンジン”搭載の高級ワゴン「アヴァンシア」が進化した“現在の姿”とは! 中国専売モデルに注目!
かつてホンダが展開していた高級ステーションワゴン「アヴァンシア」。現在は中国専売モデルとして、驚きの進化を遂げています。
ホンダ斬新「オデッセイSUV !?」がスゴイ!
かつて人気だった自動車のタイプに「ステーションワゴン」が挙げられます。
1990年代にはどのメーカーからもステーションワゴンが販売されていましたが、徐々に人気が低迷したことで、今では新車はほとんど見られません。
しかしそんなステーションワゴンには、今見ても魅力的なモデルがありました。
その代表的なモデルが、ホンダが2003年まで販売していた「アヴァンシア」です。

アヴァンシアは、ホンダが1999年に発売したステーションワゴンです。
開発コンセプトは、「上級セダンの質感と落ち着きを持ちながら、ゆとりある広さと乗る人すべてが快適な居住空間」。
ホンダはこのコンセプトを「リムジン空間」と命名し、アヴァンシアにて体現することで、新し価値を提供する上級車として開発しました。
アヴァンシアのベースとなるのは、当時北米市場で販売していた7代目「アコード」ですが、「アーチキャビンフォルム」という独自のスタイリングを採用することで、アヴァンシアはアコードとは全く異なる個性を持つ一台になりました。
このアーチキャビンフォルムの採用は、室内空間を広く取ることにも貢献し、とくに室内高はミニバン並みの高さを実現。
横方向にも広い車内空間はセンターウォークスルーも可能など、車両コンセプトであるリムジン空間を具現化する重要な要素となっていました。
また、室内には合成皮革とファブリック素材を組み合せたコンビネーションシートを装備するなど、エクステリアのみならずインテリアからも高級感があふれる造りになっていました。
パワーユニットは、3リッターV型6気筒エンジンと2.3リッター直列4気筒エンジンの2種類が用意され、駆動方式はFFまたは4WDが選択可能。
前者には4速AT、後者には5速ATが組み合わされ、当時の上級車として申し分ない仕上がりでした。
このようにして、高級志向のステーションワゴンとして登場したアヴァンシアですが、日本市場には「アコードワゴン」という人気車種がすでに存在していたことや、ワゴンライクのミニバン「オデッセイ」などライバルが多かったことも影響し販売面では苦戦。
残念ながら2003年で販売終了となりました。
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それから13年後の2016年、なんと中国市場向けモデルとして、広汽ホンダからアヴァンシアが復活します。
中国専売車として復活した2代目アヴァンシアは、ステーションワゴンタイプだった初代とは異なりSUVタイプとして登場。
ボディサイズは全長4816mm×全幅1942mm×全高1669mm。ホンダの現行SUVとしては「CR-V」よりも大きなサイズです。
エクステリアは、ホンダSUVに多く見られる横に細長いヘッドライトと、同じく横長の大きなグリルをフロントに採用。
ホンダのミニバン「オデッセイ」を思わせるフロントマスクで、高級感とスポーティさを融合させた印象的なデザインに仕上がっています。
また、フェンダーがグッと張り出しているのも特徴のひとつで、高級感の中に力強さも加えています。
ルーフからリアにかけては、流れるような美しいラインを描いており、どことなく先代アヴァンシアを思わせる要素となっています。
大きく開くテールゲートを備えたリアは、シルバー加飾のパーツを多く盛り込み、高級SUVらしい雰囲気を生み出しています。
搭載するエンジンは、2リッターVTEC直噴ターボおよび1.5リッターVTEC直噴ターボの2種類。
前者は最高出力272馬力/後者は193馬力で、トランスミッションには2リッターモデルは9速ATを、1.5リッターモデルはCVTとの組み合わせでした。
この中国専売のアヴァンシアは、2023年にマイナーチェンジして新モデルが発表。
この新しいアヴァンシアは全長4858mm×全幅1942mm×全高1670~1675mmと、従来型よりも全長/全高ともに拡大し、デザインもグリルを大型化して高級感ただよう迫力のあるスタイルとなりました。
搭載するエンジンは、2リッターVTEC直噴ターボと1.5リッターVTEC直噴ターボとラインアップは同じですが、最高出力がそれぞれ261馬力および187馬力と変わっています。
そのほか、ホンダが誇る最新の先進安全装備を搭載するなど、高級SUVと呼ぶにふさわしい一台です。
車両価格は、日本円で約480万円からの設定なので、ホンダのフラッグシップ級SUVとしてはお手ごろな価格といえるかもしれません。
Writer: 大西トタン@dcp
(株)デジタル・コンテンツ・パブリッシング所属の編集者・ライター。幼少期に父親と一緒に灯油でエンジンのプラグを磨いたのをきっかけに車好きになる。学生時代はレーサーを目指しカートに挑むも挫折。現在は磨いた腕と知識を武器に自動車関係の記事をメインに執筆。趣味は週末に愛車フリードでのグルメ自販機巡り。





























