13年ぶり復活! 三菱「新型グランディス」公開! 全長4.4m級ボディの「ミニバン」…じゃなくてSUV! 5人乗りでMTもある「新モデル」独国に登場
三菱自動車工業(以下、三菱)のドイツ法人は2025年7月2日、欧州市場向けの新型コンパクトSUV「グランディス」を発表しました。どのようなモデルなのでしょうか。
13年ぶり復活のグランディス
三菱自動車工業(以下、三菱)のドイツ法人は2025年7月2日、欧州市場向けの新型コンパクトSUV「グランディス」を発表しました。

日本でグランディスといえば、往年のミニバン。3列シートを備えながらもリアドアをヒンジ式とした「背が低めのミニバン」で、1BOX系のスライドドアミニバンに抵抗感を抱く人たちなどから支持されました。その車名が、13年ぶりにSUVとして欧州で復活します。
今回発表された新型グランディスは、アライアンスパートナーであるルノーからOEM供給を受けるCMF-Bプラットフォームを採用したコンパクトSUV。生産はスペインのルノー社バリャドリード工場で行われる予定です。
ボディサイズは全長4413mm×全幅2003mm×全高1575mm。三菱のデザインアイデンティティである「ダイナミックシールド」を取り入れたフロントフェイスには、ブラック基調のグリルとサテンシルバーのアクセントが施され、ワイドで安定感のあるスタンスを強調しています。リアには「スカルプチュラル ヘキサゴン」と呼ばれるモチーフが配され、デザイン上の一体感を演出しています。
シートレイアウトは2列5人乗り。後席は160mmの前後スライド機能を備えており、荷室容量は通常時で434リットル、後席を前方にスライドさせることで566リットル、さらにシートを倒せば最大1455リットルまで拡張できます。パノラマガラスルーフ(調光機能付き)やハンズフリー電動テールゲートなど、快適装備も充実しています。
インフォテインメントには10.4インチの縦型タッチディスプレイを採用し、Google搭載車として先進的なコネクティッドサービスを提供します。また、独自のモバイルアプリを通じてエンジンの遠隔操作ができるなど、コネクテッド機能も強化されています。
パワートレインは、マイルドハイブリッド車(MHEV)とハイブリッド車(HEV)の2種類を設定。どちらも、三菱がこれまで培ってきた電動車両開発の知見が活かされています。MHEVモデルでは、6速MTと7速DCTから選択できます。
三菱は、欧州における電動化戦略の中核としてグランディスを位置づけており、2025年中に同地域での販売を開始する計画です。SUVとして生まれ変わったグランディスは、欧州市場でのブランド再構築を担う重要なモデルとなりそうです。
Writer: 近藤 英嗣
新型自動車解説書のテクニカルライターを経て、編集者に。自動車分野を強みとしながらも、ライフスタイル、ビジネス、不動産、旅、グルメなど幅広く取材・執筆する。





























































