ポルシェの「“6人乗り“タマゴ型ミニバン”」に反響多数! 「スポーツカーメーカーで3列シート車!?」と驚きの声も! “ファミリーカー”とは言い難いドイツの「レンディエンスト」コンセプトに寄せられた“熱視線”とは
ポルシェはかつて、ミニバンのようなコンセプトカー「ビジョン・レンディエンスト」を公開し話題を集めました。SNSなどには、今もさまざまな反響が寄せられています。
斬新フォルムは「スペースシャトル」をイメージ!?
2020年、ポルシェは2018年に製作したコンセプトモデル「ビジョン・レンディエンスト」を公開しました。
スポーツカーメーカーとして知られるポルシェとしては異色の「ミニバン」というインパクトから、今も注目される1台です。

ビジョン・レンディエンストは、「広い空間をテーマに据えたとき、ポルシェらしさはどのように表現されるのか」という思考実験から生まれたモデルでした。
車名の由来は、かつてポルシェのレース活動を支えたフォルクスワーゲン「タイプ2」のサービスバン「レンディエンスト(ドイツ語で「レーシングサービス」の意)」へのオマージュです。
工具やスペアパーツを運んだ「移動ワークショップ」の実用精神を現代の家族向けライフスタイルに重ね合わせ、再構築したといいます。
外観は、スペースシャトルをイメージしたというタマゴ型のフォルムと、同社の「911」などのスポーツカーを思わせるワイドなホイールアーチなどの“ポルシェらしい”ディテールを融合したもの。。
床下にバッテリーなどをまとめたEV専用のスケートボード型プラットフォームと組み合わされ、フラットな床面を持つ広々とした室にを実現しています。
シートレイアウトは「1+2+3」の変則的な3列・6人乗り。運転席は中央に配置され、自動運転時には後方へ180度回転できます。
ビジョン・レンディエンストに対し、当時のデザイン部門責任者は、アジア市場で人気の高級ミニバン市場、たとえばトヨタ「アルファード」などの存在を引き合いに出し、市場の可能性に対して前向きな姿勢を見せていました。
一方で当時のマーケティング担当役員は、この壮大な実験作を前に、「ミニバンカテゴリはポルシェブランドの核心と相容れない」と判断したといい、「我々は今までも、これからも、スポーツカーメーカーであり続ける」と、市販化の計画がないことを明言しています。
ちなみに、現在市販されている「カイエン」「マカン」といったSUVモデルをはじめ、「パナメーラ」「タイカン」といった4ドアクーペモデルはどうなのかというと、ポルシェは911などと同じ「スポーツカー」だと定義しています。
これらのラインナップとビジョン・レンディエンストは、けっして同一に語られるものではなかったという結論が出されたようです。
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そんなポルシェの異色作であるビジョン・レンディエンストに対し、SNSなどには、今もさまざまな反響が寄せられています。
多かったのは「ポルシェがミニバン!?」「発想がぶっ飛んでる!」「EVや自動運転が当たり前になる近未来のことを今から考えているのか」「外からは盤石に見えるポルシェも、実はこうして常に思いを巡らせているんだろうなあ」などと驚く声でした。
ビジョン・レンディエンストの市販化はかないませんでしたが、ドイツの開発拠点であるヴァイザッハではいまも、スポーツカーの未来について、あらゆる面から模索し続けているのかもしれません。
Writer: くるまのニュース編集部
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