車の「盗難ワーストランキング」発表! 2025年上半期は「ランドクルーザー」で多発! 一体なぜ狙われる? 近年は“悪質な手口”で被害に遭うことも… どう対策する?
どうやって対策すればいい?
では、どういった対策を取ればいいのでしょうか。
盗難が多発している茨城県警では、盗難防止策をSNSなどで発信しています。

具体的には、堅牢な装置でクルマを物理的に動かなくする「タイヤロック」「ステアリングロック」、バッテリーを外しても動く「独立型の警報装置」や、特定の操作をしなければエンジン始動ができない「電子制御システムの追加」、盗まれても場所を特定できる「GPS機器等の搭載」、怪しい人物を録画する「ドライブレコーダーの設置」などを提案しています。
また、これらの対策は「いずれかひとつ」ではなく、複合的に組み合わせることで効果を発揮するとしています。
※ ※ ※
近年は新車にセキュリティ装置や盗難防止装置が標準で備わっていますが、窃盗団はこれを熟知しており、さまざまな手段で回避してクルマを盗んでいます。
今の主流の手口は「リレーアタック」や「CANインベーダー」というものがあります。
リレーアタックは、キーを持っているだけでロック解除ができる「スマートキー」の仕組みを悪用したもので、キーから発せられる微弱電波を違法な電波増幅器で「中継(リレー)」。
家屋内などにある離れたキーを、クルマの至近にあるように認識させ、ロック解除とエンジン始動を行います。
CANインベーダーは、ライトやセンサーなど、近年のクルマに多数のコンピュータが組み込まれていることを悪用したものです。
車体をバールなどでこじ開け、ライトやバンパー裏にあるセンサー、レーダーなどの配線に「CANインベーダー」という機器を接続し、ハッキングしてロック解除とエンジン始動を行うものです。
こうした巧妙かつ悪質な手口には、先出の通り「物理的にクルマを出せないようにする」のが一番です。
またクルマを停める場所も、機械式立体駐車場などオーナーしか出せない場所にしたり、駐車場に人感センサーライトや防犯カメラを設置することも有効です。
さらに、部品ねらいも発生しているため、高価なアルミホイールやナンバープレートには防犯ネジなどを使用することも対策になります。
クルマによっては商業施設などの出先の駐車場で狙われたケースもあり、いちど目をつけられると車体にGPSを仕込まれ、保管場所や行動パターンを特定する悪質な窃盗団もいます。
そういった機器がないか、保管場所に怪しい人物やクルマが近づいていないかもチェックするとよいでしょう。
Writer: くるまのニュース編集部
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