スバル「“新”インプレッサ」発表! 最上級より「41万円オトク」! 先進コクピットにシンプル装備採用! 唯一のガソリン車の最安モデル「ST」がスゴい!
一部改良が発表されたスバル「インプレッサ」ですが、同車の最安モデルでもある「ST」とは一体どのようなモデルなのでしょうか。
先進コクピットにシンプル装備採用!
2025年7月10日、スバルはスポーティかつカジュアルなデザインや安心感のある走行性で人気の5ドアハッチバック「インプレッサ」の一部改良を発表しました。

今回の改良では、「緊急時プリクラッシュステアリング」「スバルリヤビークルディテクション(後側方警戒支援システム)」「エマージェンシーレーンキープアシスト」の全グレード標準装備化や、「ドライバー異常時対応システム」と「ドライバーモニタリングシステム」の連携強化を実施。
さらに「コーストダウン(惰性走行)や、パルスブレーキによる振動でドライバーにさらなる注意を促す機能の採用」などによる運転支援機能の大幅な向上に加え、周囲の風景に自然に溶け込むような鮮やかなボディカラー「シトロンイエロー・パール」の追加が主な内容となっています。
また、一部改良と同時に特別仕様車「ST Style Edition」「ST-H Style Edition」の登場が発表されました。
インプレッサの歴史を遡ると、1992年に「レガシィ」の上級移行に伴い、空席となるポジションを埋めるために開発されたのが、初代インプレッサです。
水平対向エンジン搭載による滑らかな走りがインプレッサシリーズの大きな特徴であり、30年以上にわたって多くの人から支持されています。
そんなインプレッサは、現行モデルが2023年に登場した6代目。基本グレードは、「ST」「ST-G」「ST-H」の3種類です。
では、このなかでも最安モデルであるSTは、どのような特徴を持つのでしょうか。
そして、STの最大の特徴はパワートレインで、同グレードは2リッター水平対向エンジンとトランスミッションはリニアトロニックCVTを組み合わせており、駆動方式はFWDまたはAWDが選択できます。
対して、ST-G/ST-Hでは、2リッター水平対向エンジンにモーターをプラスで搭載する「e-BOXER」(マイルドハイブリッドシステム)を採用。
トランスミッションと駆動方式は全グレード共通ですが、STのみ“純ガソリン車”となっています。
この違いは燃費にも表れており、マイルドハイブリッドのST-GとST-Hは16.6km/L、STは14.0km/Lと、STのほうがやや低い数値となりました(いずれもFWD)。
STのボディサイズは4475mm×1780mm×1480mm、ホイールベースは2670mmで、全高がハイブリッドモデル共通の1515mmと比較して35mm低くなっており、e-BOXER車よりも車重が軽く、低重心な走りが期待できます。
内装は11.6インチセンターインフォメーションディスプレイとインフォテインメントシステム、デジタルマルチビューモニターを備えた先進的なコクピットを実現。シート表皮はトリコットで、ペダル類はアルミ製ではなく、シンプルな樹脂製のものが備わります。
エクステリアは、205/50R17タイヤを装着した17インチアルミホイールが標準装備となり、LEDハイとロービームランプを搭載したヘッドライトを装備。ブラック塗装が施されたフロントグリルバーが装着された、スポーティなデザインとしました。
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STはインプレッサのなかでも最も販売価格が安いグレードとしてラインナップされており、価格(消費税込、以下同)は、FWD車が274万4500円、AWD車が301万4000円です。
ST-Gとの比較では、FWD車が約21万円、AWD車が約17万円の差があり、ST-Hとの比較では、FWD車が約41万円、AWD車が約36万円安く設定。
ガソリン車ならではの軽快な走りが楽しめるSTは、インプレッサ最廉価モデルであるものの、あえて選択する人も多いようです。
Writer: 紫苑玲
栃木県在住。新車、軽貨物、車の中古買取相場、テック、金相場などのジャンルで記事を執筆するフリーランスライター。ドライブが趣味。SUVとスポーツカーの2台を使い分け中。自宅前が登山道のため、緊張感がある車生活を送っている。















































