「まさかお前が…!」 「覆面パトカー」見分け方は? 街中に潜む警察…! 「安全運転なら気にする必要なし!」 でもドキドキ…。 元警察官が解説

一般ドライバーにとって交通取り締まりは受けたくないものですが、覆面パトカーと一般車両を見分ける方法はあるのでしょうか。

覆面パトカーにセダンが多いのは一体なぜ?

 ときどき、覆面パトカーが交通違反の取り締まりをおこなっているのを見かけます。

 一般ドライバーにとってやましいことがなくてもヒヤヒヤする場面ですが、一般車両と覆面パトカーを見分ける方法はあるのでしょうか。

これが覆面パトカーに捕まる瞬間です!
これが覆面パトカーに捕まる瞬間です!

 警察庁の統計によると、2024年中の交通違反の検挙件数は514万3671件であり、単純計算で1日あたり1万4000件以上が検挙されていることになります。

 なお、検挙件数は多い順に一時不停止の117万7924件、最高速度違反の84万7378件、放置違反金納付命令件数(駐車違反関係)の63万5787件、通行禁止違反の55万1589件、信号無視の40万4034件と続きます。

 特に高速道路や国道といった主要な道路では、覆面パトカーが最高速度違反や信号無視などさまざまな交通違反を取り締まっている光景がみられます。

 一般ドライバーにとって交通取り締まりは受けたくないものですが、覆面パトカーと一般車両を見分ける方法はあるのでしょうか。

 そもそも覆面パトカーと一口に言ってもその種類はさまざまで、事件捜査のために使用する捜査用車、政府・皇室関係者など要人の警護に使用する警護車などがあります。

 その中でも交通違反の取り締まりに使われるものを「交通取締用四輪車」といい、一見しただけでは警察車両とは分からない見た目をしています。

 ただし交通取り締まりに使われる覆面パトカーにはいくつか特徴があり、そのひとつとしてセダンタイプの車両が多いという点が挙げられます。

 覆面パトカーは交通違反の車両を追跡するという特性上、排気量が大きく加速性能の高いものが採用されており、具体的にはトヨタの「クラウン」や「マークX」、日産の「スカイライン」、スバルの「レガシィ」といった車種が使用されています。

 また基本的には黒や白、シルバーなど、周囲に溶け込むような目立たない色の車種であるケースがほとんどです。

 しかし埼玉県警においては、スバルのスポーツタイプのセダン「WRX S4」の青色車両が覆面パトカーとして活動しており、一部例外もあるといえます。

 さらに覆面パトカーには、青い制服・白色ヘルメットを着用した二人組が乗車しています。

 これは交通取り締まりをおこなう際、一人がクルマの運転、もう一人が違反車両をマイクで呼び止めるといった役割分担をしているためです。

 道路上では多くのクルマが通行していて取り締まりに危険をともなうことから、頭部を守るヘルメットは警察官の必須アイテムといえるでしょう。

 そして、覆面パトカーのルーフの中央部分には四角い切り込みがあるのも特徴のひとつです。

 これはルーフ部分に赤色灯を格納するスペースがあるためで、警察官が赤色灯を使用する際に車内のスイッチを操作すると、ルーフ部分に設けられたフタがパカッと開き、赤色灯が出てくる仕組みになっています。

 大型トラックやバス、SUV車など車高の高いクルマを運転している場合は、ルーフを見て覆面パトカーかどうかを見分けることが可能といえます。

 そのほか覆面パトカーは管轄する地域内で活動することが原則であるため、ナンバープレートの地域名がその地域のものでなければ、覆面パトカーである可能性は低いと考えられます。

 覆面パトカーの見分け方に関してSNS上では、「覆面パトカーあるあるだと思うけど、車体が綺麗すぎるし運転が丁寧すぎるんだよな」「安全運転している」「覆面はゆっくり怪しく走行車線を走ってるから何となく雰囲気で分かる」などの声が寄せられています。

 覆面パトカーは公用車であり、しっかりと洗車されているケースが多いほか、取り締まる立場として交通ルールを守って運転していることから、意外に見分けやすいといえるかもしれません。

※ ※ ※

 日頃から安全運転を心がけていれば、覆面パトカーを過度におそれる必要はありません。

 とはいえ、疲れているときや急いでいるときなどは道路標識を見落としたり、ついスピードを出し過ぎたりする可能性があるため、自分の体調や状況などをよく確認して運転することが大切です。

【画像】これが「覆面パトカー」の特徴です。画像を見る!(30枚以上)

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Writer: 元警察官はる

2022年4月からウェブライターとして活動を開始。元警察官の経歴を活かし、ニュースで話題となっている交通事件や交通違反、運転免許制度に関する解説など、法律・安全分野の記事を中心に執筆しています。難しい法律や制度をやさしく伝え、読者にとって分かりやすい記事の執筆を心がけています。

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