自宅前の「違法駐車」に大迷惑! 撤去したいけど…勝手に移動させたらダメ! 知ってトクする「正しい対処方法」とは?
お出かけシーズンになると道路や駐車場が混雑する光景も珍しくありません。駐車場が満車になり、自宅前に見知らぬクルマが停められていたりなどの違法駐車の数も増える可能性があります。もし違法駐車のクルマを発見した場合、どのように対処するのがいいのでしょうか。
お出かけシーズンで増える「迷惑駐車」…対処法とは?
天気の良い日が続き、お出かけ日よりが続くこの頃、観光地や行楽地へのクルマの交通量も増え、道路や駐車場が混雑する光景も珍しくありません。
特に観光地の近くにお住まいの方のなかには、自宅前に見知らぬクルマが停められていて困った経験がある方もいるのではないでしょうか。
もし自宅前や車庫付近に知らないクルマが停まっていた場合、警察に連絡すべきか、それともクルマの持ち主に直接話しかけるべきか、迷うこともあるでしょう。
こうした状況にはどのように対処するのが適切なのでしょうか。

自宅の車庫や出入口付近に駐車すると、クルマの出し入れができず、日常生活に大きな支障をきたします。
公道での駐車の場合、道路交通法では車庫の出入口から3メートル以内の駐車は禁止されており、違反すると普通車の場合、駐停車禁止区域では違反点数3点と反則金1万8000円、駐車禁止区域では違反点数2点と反則金1万5000円が科されます。
ただし、警察が現行犯で確認できない場合、クルマが移動してしまうと違反の立証が難しく、対応が遅れることもあります。
一方、駐車されている場所が私有地の場合は事情が異なります。
私有地では、警察は「民事不介入」の原則により、基本的に介入しません。
この場合、土地の所有者として自分で対処する必要があります。
たとえば、クルマのナンバーや車種を写真や動画で記録し、証拠を残すことが重要です。
ただし、感情に任せてクルマに「違法駐車」と書いた紙を貼ったり、クルマを傷つけたりするのは絶対に避けましょう。
こうした行為は、逆にあなたが法的なトラブルに巻き込まれる原因になります。
どうしても注意したい場合は、ワイパーにメモを挟むなど、クルマに損害を与えない方法を選ぶのが賢明です。
また、自分の土地であっても、勝手にレッカー移動を依頼したり、クルマに損傷を与えたりすると、被害者のはずが加害者になるリスクがあります。
なかには、近くにコインパーキングがあるにもかかわらず、わざわざ違法駐車をする人もいます。
こうした場合、直接話しても感情的な衝突になりやすく、トラブルがエスカレートする可能性があります。
そのため、冷静に警察に相談するのが無難です。
さらに、意外な落とし穴として、自分のクルマを自宅前に停めた場合でも、近隣住民から通報される可能性があります。
たとえば、友人が遊びに来て駐車スペースを使い、自分のクルマを道路に停めたとしましょう。
「自宅前だから大丈夫」と思っていても、駐車禁止区域であればパトカーが来ることもあります。
こうしたトラブルを避けるためにも、周辺のコインパーキングを利用する方が、結果的に費用も手間も抑えられるかもしれません。
※ ※ ※
迷惑駐車は、ちょっとした工夫と冷静な対応で解決できることが多いです。
感情的にならず、適切な手順を踏むことで、ストレスを減らし、快適な生活を取り戻しましょう。
Writer: くるまのニュース編集部
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