クルマのガラスにつくギラギラ油膜、いったいどこから? 綺麗なタオルで油膜は拭き取れない?
まもなく梅雨シーズンが始まります。雨天時のドライブにストレスを感じる人も多いと思いますが、なかでも油膜はストレスを感じる要因の一つです。油膜は何が原因でつくのでしょうか?
雨天時のドライブ、油膜はストレスを感じる大きな原因の一つ
まもなく梅雨シーズンが始まります。気象庁の発表によると、今年の梅雨入りは例年(関東地方6月8日頃)よりやや早く、多雨傾向にあるそうです。雨天時のドライブにストレスを感じる人も多いと思いますが、なかでも油膜はストレスを感じる要因の一つです。油膜は何が原因でつくのでしょうか?
雨の日の運転は、視界が悪くなったり、路面が滑りやすくなっていたり、ただでさえストレスを感じることが多いです。フロントガラスの油膜は特に不快です。フロントガラスが汚れて視界が悪いまま運転していると、運転の疲れも倍増しますし、自動ブレーキ(被害軽減ブレーキ)などの作動に影響を及ぼすともいわれています。
油膜の原因は大気中の排ガス成分や車のボディワックスやコーティング剤と言われています。
雨が降った後、車の屋根部分から流れてくるワックスの油分がガラスに付着し、水分だけが蒸発することにより、日差しでフロントガラスが熱せられてシリコンが固着する、という流れで油膜が形成されていきます。冬場はあまり気にならない油膜ですが、梅雨~夏にかけて多く発生するのは、降雨量や日差しの強さなどが関係しています。
油膜がウォッシャー液で落ちないのはなぜ?
普通に洗車したり、ウォッシャー液+ワイパーでふき取ったりというだけでは油膜は落ちません。油膜の成分はそのほとんどがシリコンだからです。同じ主成分のボディコーティングやボディワックスは水をはじいてボディの輝きを保つよう、強力な被膜を作るものですから、それが窓ガラスに流れてくると頑固な油膜となるのは当然です。
油膜を落とすには自動車ガラス用に開発された研磨剤(コンパウンド)入りの油膜落としを使うことがおすすめです。市販の油膜落としの多くは、油膜よりももっと頑固な油膜が太陽熱によって焼きついた「被膜」を落とす効果もあります。また、油膜を落とす際は、ガラス面だけではなく、ワイパーブレード(ガラス面に接するゴムの部分)も同時に油膜落としで綺麗にしておくとより効果があります。