カーエアコンの設定が眠気を催す? あなたは「外気」派?「内気」派? 本当はどちらがよい?
オートで強制的に「外気」にするクルマも!?
――ジメジメと湿度が高い日でも、「外気」のほうがよいのでしょうか?
これはケースバイケースですね。ただ、一般に「外気」の方がCO2濃度は低いので、エアコンを使って除湿しながら、「外気」に設定するのがよいでしょう。
――エアコンのオートモードでは、「内気」と「外気」をどのように切り替えているのでしょうか?
日本車の多くは、手動で設定した「内気/外気」を維持しますが、車種によっては、外気と内気の温度差が大きい場合に、エアコンONのタイミングで「内気」となり、室温が設定温度近辺になると、「外気」に切り替わるものがあります。一方で、欧州車のなかには手動で「内気」に設定しても、自動的に「外気」に戻したり、30分間にいちど、30秒間くらい「外気」にしたりするものもあります。長時間走行が多い欧州では、CO2濃度の上昇を気にかけているのです。
また、一部の高級車などでは、外気に含まれる排ガスの成分(たとえば窒素酸化物や炭化水素類)を検出し、これらが多いと判断したら「内気」に切り換え、キレイな外気と判断すれば「外気」に戻す機能をもった車種もあります。たとえば、このようなクルマで温泉地を走ると、硫黄成分を検出して「内気」に切り替わることがあるのです。
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クルマの取扱説明書などでも多くの場合、「内気」は「トンネルや渋滞など外気が汚れているとき」「早く冷暖房したいとき」などに使い、通常時は「外気」にしておくと書かれています。
ちなみに、前列席は涼しくても、後席はなかなか冷えないということがありますが、カルソニックカンセイによると、この場合はセンター側の吹き出し口を後席に向けるのがおススメとのこと。車両の左右についた吹き出し口からの風は、サイドウィンドウガラスに接しながら流れていくため、風温が高くなり効率が悪いそうです。
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